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2008年09月03日

●【Weekly News】ウガンダ:母子感染予防と自宅出産

ウガンダ政府が母子感染予防(PMTCT)サービスの提供を開始したものの、
妊娠中、出産時、または授乳時にHIVに感染する子どもが後を絶たない。
母子感染は抗レトロウィルス薬(ARV)の服用などによって2%ほどまで低下するが、
年におよそ2万人の子どもが依然として母子感染によってHIV感染している。
これはHIV新規感染の42%にあたる。


首都カンパラにて2000年に開始されたPMTCTプログラムは全国に拡大し、
現在では83ある地区のうち76地区でPMTCTプログラムが実施されている。
これほど普及しているPMTCTプログラムだが、
60~70%の女性はPMTCTを受けることができる医療施設での出産ではなく、
自宅での出産を選択しているのが現状だ。


これには医療施設までの交通事情や医療従事者の経験不足などが原因として挙げられるが
差別や偏見から、男性が女性からPMTCTプログラムを遠ざけている側面もある。
また、カウンセリングを受けないがために母子感染経路などの知識も乏しく、
出産時の感染は免れても授乳などを通じて母子感染が発生してしまう例も少なくない。


ウガンダ国内のHIV感染率は90年代の20%台から低下を続け
2000年には6%まで下がりはしたものの、近年は一転して増加傾向に戻りつつある。
こうした状況を踏まえ、ウガンダ・エイズ委員会のキフムロ博士は女性の感染予防に力を注ぐべきと強調する。
「母親を感染から守れれば子どもも同時に守ることができる。エイズが存在しない時代に生まれてきた者として、これからの世代をエイズから守ることが義務だと思っている」
と博士は語った。


原題: Home births hamper PMTCT programme
日付: August 26, 2008
出典: IRIN/PlusNews
URL : http://www.plusnews.org/Report.aspx?ReportId=80002

Posted at 20:00 | Category : Weekly News Update | Trackbacks [0]
2008年07月02日

●【Weekly News】ジンバブエ:NGO活動停止で孤立する子どもたち

6月5日にジンバブエ政府が非政府組織(NGO)の活動中止を通達したことで
数万の子どもの命が危険にさらされている。
多くの子どもがNGOによる支援に依存している現状では危機的状況だ。

NGOの活動を通じて支援を続けてきたユニセフはHIV/AIDS関連の支援も含め
18万5千人の孤児たちを支援していたが、そのすべてが6月5日に中止されてしまった。

食糧不足と物価高騰が問題となっているジンバブエでは
6月27日に実施される大統領選挙に向けたデモなどで暴動も頻発している。
特に地方での暴動は過激さを増す一方だ。

ユニセフの広報官は「冬にこのような不確実な状況が続くとなれば、
子どもたちは政治工作の犠牲になりかねない」と述べている。
ユニセフは国連緊急援助調整官のジョン・ホームズを通じて国連安保理にこの事態を報告、
深刻なジンバブエにおける人道危機を国際社会に訴えた。

総人口の約3分の1にあたる400万人がNGOを通じた支援を必要としている。


原題: Hundreds of thousands Zimbabwean children at risk after aid ban
日付: June 13, 2008
出典: UN News Service
URL : http://www0.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=27028&Cr=zimbabwe&Cr1=

Posted at 20:11 | Category : Weekly News Update | Trackbacks [0]
2008年06月06日

●【Weekly News】ケニア:感染に声を上げない医療従事者たち

ケニアでは多くの結核、もしくはHIV感染者の医療従事者が
自らの病状を同僚に明かすくらいなら死を選ぶ、という考えを持っていることが分かった。
治療を受けると決めた者でも、同僚からの差別やスティグマを回避するために
遠隔地にある施設を選んで治療を受けているという。

マチャコスの医療施設で働く医療従事者のネリー・ムガさんは、
同業者の中にはプロ意識を履き違えた医療従事者がいると語る。
「医療従事者がHIVに感染していることを自体が恥ずべきこと。
そういった捉え方をするんです。」

歪んだプロ意識を持っている医療従事者は
自分が医療を与えられる患者の側になるということが信じられないという。
他にも、病気を知ることは自己の崩壊を招くと信じ、
治療を受けたがらない医療従事者もいるという。

ケニア政府は先月、ナイロビ州とニャンザ州にあるいくつかの医療施設で
結核、HIV/AIDS予防啓発を目的とした多段的医療コミュニケーションプログラムを開始した。
この二州は結核既感染率、HIV感染率がともに国内で最も高い州だ。

「これは私達、医療従事者を対象としたプログラムです」
こう語るのは保健・公衆衛生事務次官のNyikal博士。
このコミュニケーションプログラムは医療従事者の結核、HIV/AIDSの知識向上が目的だ。
検査、治療、長期間に及ぶためスケジュール管理が厳しい服薬治療、
さらには結核とHIV/AIDSとの関連性についてのプログラムが組まれており、
間違った偏見やスティグマを減らす意図が盛り込まれている。

このプログラムは国家エイズ・性感染症管理プログラム(NASCOP)と
米国疾病予防管理センター(CDC)の合同プログラムとして
ナイロビ州とニャンザ州で実施されている。


原題: Sick but silent
日付: June 02, 2008
出典: The East African
URL : http://www.nationmedia.com/eastafrican/current/Magazine/mag020620088.htm

Posted at 19:48 | Category : Weekly News Update | Trackbacks [0]
2008年05月22日

●【Weekly News】子どもたちに10%の支援を 世界エイズ孤児デー2008

5月7日は世界エイズ孤児デー。世界中で草の根キャンペーン活動が行われ、
エイズ援助国にHIV/エイズ対策予算のうち、少なくとも10%を
エイズ孤児や弱い立場にある子ども達への支援に充てるべきだと訴えた。
世界にはおよそ1500万人以上のエイズ孤児がいるが、
貧困、戦争、災害などが原因で孤児やストリートチルドレンになった子ども達(Orphans and Vulnerable Children、以下OVC)もエイズ孤児と同様に、非常に脆弱な環境に置かれている。

世界エイズ孤児デーキャンペーンを牽引しているFXBインターナショナルのBoisrouvrayさんは、
「エイズ孤児やOVCの問題は現時点に止まらない。
子ども達に医療や教育、精神的ケアなどの包括的な支援がなされなければ
脆弱な環境に置かれている子ども達は売春や暴力の世界に引きずり込まれてしまう。
手遅れになる前に、今行動を起こさなくてはならない」と、支援を訴える。

世界でエイズ問題が表面化し始めたころは、エイズ孤児の定義も現在とは違い、
片親をエイズで亡くした子どもはエイズ孤児とは見なされず、支援の対象にならなかった。
しかし、片親を失った家庭、特に父親を失った家庭においては生活費をまかなうことも困難になり、
育児もままならない上、母親も性産業に足を踏み入れるなどでHIVがさらに蔓延していくことから、
片親をエイズで亡くした子どももエイズ孤児に含まれた。

エイズ孤児は「置き去りにされた世代」の氷山の一角に過ぎない、とBoisrouvrayさん。
エイズ孤児は、その数が最も急速に伸びているグループであるが、
同様の環境に置かれている多くの孤児やストリートチルドレンも
エイズ孤児と同様に教育や子どもの権利は保障されるべきである、としている。

すでにエイズ孤児が急増しているロシアに加え、
インドや中国でもエイズ孤児問題が今後表面化すると見られている。

現在、世界では15秒に1人、エイズ孤児が生まれている。

原題: May 7th is World AIDS Orphans Day
日付: May 07, 2008
出典: VOICE OF AMERICA
URL : http://www.voanews.com/english/Africa/2008-05-07-voa21.cfm
=================================================

PLASでは「世界エイズ孤児デーキャンペーン Pieces for Peace 2008」を展開中です。
HIV/エイズ対策予算の10%をエイズ孤児や弱い立場にある子ども達への支援に充てることを要望する国際署名も行っておりますので、ぜひご協力お願い致します。

世界エイズ孤児デーキャンペーン Pieces for Peace 2008 キャンペーンページ
http://www.plas-aids.org/pfp08/
エイズ孤児支援 国際署名オンラインページ
http://www.shomei.tv/project-16.html

Posted at 06:23 | Category : Weekly News Update | Trackbacks [0]
2008年04月23日

●【Weekly News】ウガンダ:子どもを切り捨てるエイズ政策

幼少時の成育におけるHIV/AIDSの影響とウガンダ経済との関連性についての研究結果の中で、
ウガンダのHIV/AIDS政策は子ども、特に幼児への対策を無視しているに等しいということが分かってきた。
研究者たちはこの状況を踏まえ、8歳以下の子どもを対象とした政策やプログラムを増やすよう呼び掛けている。

エイズ対策として8歳以下の子どもへの支援は母子感染予防プログラムが存在するにとどまり、
8歳以上の未成年に比べ対策が非常に軽視されているという。
HIVに感染、もしくは影響された子ども達へのケアは全体的問題であり、
彼らの成育において肉体的・精神的健康は保護されなければならないとしている。

HIVに感染した幼児の半数は1歳未満で死亡し、生存した半数の多くも5歳を迎えずに死亡してしまう。
このことから、生存率を飛躍的に向上し、年間13,000人をエイズの脅威から救うことが可能とされる
小児用抗レトロウィルス薬の普及必要性にも言及している。

現状が厳しいながらも、母親をエイズで亡くした子どものHIV感染率は4%となっている。
経済政策研究センターのサラ・セワニャナ博士は、
HIV/AIDSが社会経済に与えるインパクトを把握することは重要であるべきだが
包括的なデータに裏付けされた統計であるかは疑問を覚えるという。
博士は「全国血清調査は行われていますが、研究者の関与は厳しく制限されていますから」と語った。


原題: Aids Policy Ignores Children - Study
日付: April 08, 2008
出典: New Vision
URL : http://www.newvision.co.ug/D/8/219/621069?highlight&q=aids%20policy

Posted at 22:53 | Category : Weekly News Update | Trackbacks [0]
2008年04月03日

●【Weekly News】ケニア:混乱が招く新たなHIV感染危機

※昨年末にケニアで実施された大統領選挙の結果、不正選挙を主張する野党側と
再選を主張する政府側の意見が真っ向から対立、
各地で支持者同士の衝突が発生し1000人以上が死亡する事態に発展した。
2008年2月28日にようやく連立政権樹立に合意がなされましたが、
以下の記事は合意がなされる約1週間前、
政治的混乱が引き起こすHIV/AIDSの影響に関して
デイリーネイション紙に掲載された記事です。

===================================================

保険医療の専門家は今回の政治的混乱が招く影響について、
早急に情勢が落ち着かない限り、これまでケニアが積み上げてきた
HIV/AIDS対策の成果は失われてしまうだろうと指摘する。

ケニアの国家エイズ管理委員会(NACC)と国連エイズ合同計画(UNAIDS)は
家々から追いやられた人々、特に若年層はこの混乱の中で
性的暴力などによるHIV感染のリスクにさらされる確率が高く、
新たな感染者急増へのカウントダウンが始まったかのようだ、としている。

特に事態が緊迫化しているケニア西部やナイロビなどでエイズ治療を受けていた人々は
この混乱によって治療中断を余儀なくされ、
確認されているだけでも2,391人が早急な治療再開を必要としている。
事態が速やかに解決され、治療が再開されなければこれらの人々は
エイズ・結核治療薬への耐性を持ってしまい、取り返しのつかない事態に発展しかねない。

このような事態を避けるべく、国家エイズ管理委員会は
委員会、市民社会、宗教組織からなる特別対策本部を設置、
ケニア全土の難民キャンプにて迅速に対応していくとしている。

予測ではおよそ1万5千人のHIV感染者が家を追われ、
そのうち6,750人がエイズ治療を受けていたという。


原題: Crisis raises new HIV cases
日付: Feb 22, 2008
出典: The Daily Nation
URL : http://www.aidsportal.org/News_Details.aspx?ID=7004

Posted at 03:20 | Category : Weekly News Update | Trackbacks [0]
2008年02月20日

●【Weekly News】ナイジェリア:2010年、エイズ孤児は820万人に

ナイジェリア国内において、HIV/AIDSが原因で孤児になった子どもが
2010年には820万人に達する見込みであることを世界保健機関(WHO)が発表した。
また、世界では1億2600万人がHIV/AIDSが原因で死亡するとし、
18歳未満のエイズ孤児は6900万人に増加するとされ、
ナイジェリア国内のエイズ孤児が世界の1割弱を占める見込みであることが
Leadership紙の取材で明らかになった。

2003年時の調査ではナイジェリアには約700万人の孤児がおり、
そのうちHIV/AIDSで孤児になった子どもは全体の26%にあたる180万人であった。

この統計が示す近年のエイズ孤児急増は
多くの子ども達が貧困、病気、暴力、性的虐待、人身売買などに対して非常に脆弱である上、
教育にアクセスすることも困難である現状が原因と見られている。

ジガワ州女性問題・社会開発局委員のHajiya Fatimaさんは
国や市民社会が目先の利益ばかりを追求し、
未来を担う子ども達の保護計画から目を背けていると指摘する。
国の「孤児と弱い立場にある子どもたち(OVC)」支援機関でさえも
エイズ孤児を含むOVCの統計や信頼たり得るデータを管理していない。
その結果、有効な対策を打ち出せないでいる。

Hajiya Fatimaさんはこうした実情を踏まえ、全国的なOVC調査の実施が必要だと訴えている。


原題: HIV Will Claim 8.2m By 2010, Says WHO
日付: Feb 18, 2008
出典: Leadership
URL : http://www.leadershipnigeria.com/product_info.php?products_id=22541

Posted at 18:48 | Category : Weekly News Update | Trackbacks [0]
2008年02月13日

●【Weekly News】ルワンダ:乳幼児のHIV検査支援にロシュ社とクリントン財団が合意

サハラ以南アフリカの18ヶ月未満の乳幼児に対して
HIV検査の受診機会を増やす方針を
スイスのロシュ社とクリントン財団HIV/AIDSイニシアチブ(以下CHAI)が合意した。
これによってロシュ社とCHAIが協力し、
ルワンダを含む24ヶ国で乳幼児診断プロジェクトが推進され
最高水準のHIV検査をより安価で提供できるようになる。
また、医療設備が整っていない地域で重宝される
検査キット、乾燥血液サンプルキットも対象国に配布される。

WHO(世界保健機関)が発表した2007年の統計によると
HIV新規感染の約68%、子どもに限れば90%がサハラ以南で発生している。
ロシュ社のSeifert氏は、
「CHAIと協力し、私どものHIV検査技術と製品をHIV/AIDSに対して
最も脆弱な子ども達のために役立てることができとてもうれしく思います」と語り、
子どものHIV検査と早期発見・治療の重要性について加えた。

ロシュ社は世界最大の診断薬・機器メーカー。
CHAIは大規模かつ包括的なHIVケアプログラムを世界各地で支援している。


原題: New HIV testing deal for children signed
日付: Feb 13, 2008
出典: The New Times
URL : http://www.newtimes.co.rw/index.php?issue=13432&article=3964

Posted at 21:36 | Category : Weekly News Update | Trackbacks [0]
2008年01月31日

●【Weekly News】アフリカ:サハラ以南におけるエイズの現状

■南アフリカ
-550万人(総人口の約12%)がHIVに感染している。
 毎年50万人の新規感染者のうち10万人は子どもと言われ、
 毎年40万人がエイズによって命を失っている。
-ムベキ大統領を含む政府高官は、貧困、慢性病、栄養失調がエイズの原因だとし、
 エイズ対策活動家たちから非難を受けている。
-エイズの取扱件数が世界第一位の南アフリカでは、
 他のアフリカ諸国と同様に、成人HIV感染率は安定している、もしくは減少し始めている。

■アフリカ
-世界のHIV感染者の68%はサハラ以南のアフリカにおり、
 2007年のエイズによる死者においては4分の3以上を占めている。
-2007年、サハラ以南のアフリカでは170万人がHIVに新規感染し、
 同地域の感染者数は2250万人となった。
-サハラ以南のアフリカでは、HIV感染者の61%は女性である。
-ケニアとジンバブエでは成人HIV感染率は減少し始めており、
 コートジボワール、マリ、ブルキナファソでも同様の傾向が見られる。
 これらの国々ではセーファーセックスが重要視され始めている。

■世界の現状
-2001年の段階では290万人だった世界のHIV感染者数は
 2007年には3320万人に達している。
-2007年、250万人が新規にHIV感染し、
 210万人がエイズによって命を落としている。

■エイズ治療
-サハラ以南のアフリカ地域でのHIV/AIDSとの戦いにおいては
 危機的な医療従事者の不足と治療薬を処方する際の難題が
 大きな足かせになっていると国境なき医師団は報告している。
-HIV/AIDSによる被害が最も多い南アフリカ、モザンビーク、
 マラウィ、レソトの4ヵ国には、エイズ治療薬(ARV)が必要だが
 アクセス出来ずにいる人が100万人いる。
-南アフリカでは70万人のHIV感染者が治療を受けられずにいる。
 医療施設も人手も足りていない地方では特に顕著に見られる。

※統計は国連エイズ計画から抜粋


原題: FACTBOX-AIDS in South Africa
日付: December 7, 2007
出典: Reuters
URL : http://www.reuters.com/article/latestCrisis/idUSL07281470

Posted at 00:15 | Category : Weekly News Update | Trackbacks [0]
2008年01月16日

●【Weekly News】ナイジェリア:国内のエイズ孤児が約100万人に

National Orientation Agency(NOA)ゴンベ州局長のソロモン氏は
昨年末にゴンベ州で開催されたエイズ予防啓発キャンペーンに参加し、
ナイジェリア国内で片親、もしくは両親をエイズで失った子ども、
いわゆるエイズ孤児の総数が約100万人に達すると発表した。

ソロモン氏はNOAが主催したこのキャンペーンの中で、
西アフリカ試験協議会が発表した国内成績上位者の一人が
エイズ孤児であったことを指摘し、
政府、富裕層、NGO団体などに
教育を通じたエイズ孤児支援に協力するよう呼びかけた。
また、HIV/AIDSと共に生きる人々に対する
スティグマや差別意識を払拭することも、
エイズ問題からの脱却に必要不可欠であると国民に訴えた。


原題: HIV/Aids - '1m Children Now Orphans'
日付: January 3, 2008
出典: allafrica.com
URL : http://allafrica.com/stories/200801030268.html

Posted at 17:17 | Category : Weekly News Update | Trackbacks [0]
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