先日、母子感染予防啓発事業をおこなっている地域のうちの一つ、北西ウゲニャ区のモニタリングのために活動地を訪問しました。
モニタリングとは、プラスのスタッフが啓発リーダーの活動を観察することで、適切に活動が行われているかを評価、分析するために行います。
プラスの啓発活動は、啓発リーダーたちが出身区ごとにグループを作って活動しているのですが、その中でも北西ウゲニャ区のグループはともアクティブで、活動当初から啓発リーダーが一人も欠けることなく、安定した活動を続けています。
この日は、診療所での活動。
日差しが降りそそぐ中、診療が始まるまでの時間をつかって、母親から子どもへHIVが感染する仕組みや、感染を予防するための主要な方法として、診療所で出産することの重要性を伝えます。
集まった人たちには、赤ちゃんや小さな子どもを連れたお母さんが目立ちますが、男性の姿もちらほら。
お母さんたちも赤ちゃんをあやしながら、啓発リーダーの言葉に熱心に耳を傾けます。
活動終了後は、啓発リーダーたちと反省会を持ちます。
同行した専門家から気になった点などを指摘してもらい、具体的な改善方法を一緒に見つけていく作業です。
啓発で取り扱うトピックから外れずに話をすること、嵐のように質問を投げかけてくる聴衆をコントロールすることなどなど。
活動を始めて1年半以上が経ちますが、同じような注意をもう何度もしているような気がもしますが…啓発リーダーは改善に向けて努力しています。こうした活動は根気強く取り組むことが必要ですね!
また、しばらくぶりに訪れた診療所には、見たことのない建物が!
2つのコンテナが組み合わさってできたこの建物は、HIV陽性者のサポートセンターとして建てられたそうです。
中は検査やカウンセリング用の個室に分かれていて、プライバシーが守られるよう重厚な扉がついています。
この他にも、住民と診療所をつなぐ、小さなソーラーパネルで充電できる携帯電話のホットラインが設置されていました。
町から遠く離れた診療所にも少しずつ変化が訪れています。
(文責:谷澤明日香)
コメントはfacebookのPLASファンページへお願いします!