前回、前々回と、ケニアの新しいパートナー団体であるビデップ(BIDEP:Bessa Integrated Development Programme)と彼らの活動する地域に暮らすHIV陽性シングルマザーについてお伝えしました。今回の現地レポートでは現在計画している養鶏事業についてお伝えします。
HIV陽性シングルマザーたちは低収入という課題を抱えており、そのために子どもの教育費が支払えない状況がありました。ビデップとの協議を通して、彼女たちの生計を向上するためには、より負担の少ないビジネスを始めるための支援が必要と判断しました。
ビジネス案として、ビデップから養鶏ビジネスが提案されました。ビデップの活動している地域ホマベイ郡のランバ周辺では鶏肉や鶏卵の多くは他の地域から輸送されており、さらに供給量が少ないようです。シングルマザー家庭が養鶏ビジネスを始めてもある程度マーケットがあるという状況です。
また初期費用と比べランニングコストは低いことから、一度ビジネスを始めると比較的継続しやすいと判断しました。
以上から養鶏事業を計画することが妥当と判断しました。
事業ではシングルマザー家庭の家計を向上し、子どもたちの就学を支えることを目的としています。
今夏の事業開始に向け、現地のビデップと共に計画を進めています。
また現地行政の家畜局や獣医局からのアドバイスも受けています。
HIV陽性シングルマザー10名が参加する予定で、約30名のプライマリースクールに通う子どもたちを支援します。
(文責:巣内)