今日はケニアで行っている、HIV陽性のシングルマザーとエイズ孤児たちへのライフプランニング、キャリアカウンセリング支援についてお伝えします。
今回お伝えするのは支援を受けるシングルマザーたちの声。
支援についてどのように感じているか、どんな変化があったかをお聞きしました。
カウンセラーの姿勢を評価
カウンセラーとシングルマザーのマレンさん。
多くのシングルマザーの方々から、カウンセラーは知識を押し付けることなく、友好的だといっていただけました。セッションでは、ご本人が考え、理解するための時間をカウンセラーが十分に取り、じっくりと「待つ」姿勢があること、また家庭の都合を尊重してセッションを進めることができている点も高い評価をいただきました。
カウンセリングセッションは各家庭を訪問して行っています。
宿題が生み出すコミュニケーション
レアさんは、「子どもの成長・発達段階は、これまで知る機会がなかった」と言います。
カウンセリングセッションでは最初に子どもたちの発達段階について学んでいきます。写真は、子どもの成長・発達段階について学んだことを、カウンセラーと一緒にその場でシートにまとめているところです。人気の高いセッションです。
学んだことをまとめたら、そのシートを壁に貼ります。こうして日常生活の中でも意識できるようにしています。
また、「宿題に関する子どもとのコミュニケーションも学ぶことが多かった」そうで、宿題をみてあげることで子どもの勉強へ関心を持っていることを伝え、親子のよいコミュニケーションとなっていることがわかりました。
保護者同士で経験や意見をシェアできる機会がもっとあるとよいという提案もいただきました。
子どもの夢を実現させてあげたいと「真に」願うようになったというヘリダさん
ヘリダさんは、子どもの夢を実現させてあげたいと以前より強く思うようになったといいます。
ご自宅でカウンセリングセッションを受けるヘリダさん。
彼女の子どもは将来、看護師になることを目指しているそうです。その夢は前から聞いてはいましたが、セッションで改めて子どもの持つ夢を受け止めました。
子どもが将来の夢として看護師の絵を描くのを見て、「彼女の夢を実現させてあげたい!」と真に考えるようになったというのです。
ヘリダさんのご自宅にも、セッションで学んだことが貼ってありました。