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【特集】投資会社と商業施設運営の「二足のわらじ」COTS COTS LTD.・清水政宏さんインタビュー(1/2)

「昼の仕事も、夜の仕事も、楽しいですよ」。目を輝かせて語るのは、東京の投資会社で勤務しながら、東アフリカ・ウガンダで商業施設『Tank Hill Park』とその敷地内に店を構える日本料理屋『YAMASEN Japanese Restaurant』の運営を手がけるCOTS COTS LIMITED共同代表でもある清水政宏さんです。

5月19日開催のPLASチャリティーパーティーで、AFRICA ROSE創業者萩生田愛さんとともに、ゲストとして登壇いただきます。ウガンダと日本をまたぐ「二足のわらじ」の醍醐味は?パーティーの一足先に、PLASスタッフがお話を伺いました。

清水政宏さん

事業に深く関わった後も続く直観「この国、住めるな。入っていけるな」

『清水さんは投資会社に勤めながら「COTS COTS LIMITED」の共同代表をされていますが、どんな働き方をされていらっしゃるのでしょうか?』

昼は投資会社で働いて、終業後帰宅してから「COTS COTS LIMITED」の仕事、という1日です。時間的な割合は1対1くらいです。

ウガンダのメンバーとチャットをつなぎ、事業の課題について議論したり、経営の意思決定をしたり。時差で日本の夜は向こうの朝になってちょうどいいですよ。「副業」というより「どっちも本業」という感じです。

 

『ウガンダとはもともと縁があったのですか?』

いえ、全くありませんでした。大学ではひたすら空手に打ち込んで、就職したのも外資系証券会社でした。ただ稼ぎたい、という感じでした。その後、ヘッジファンドに転職したのですが、2014年に解散してしまい、ぽっかり時間が空いたことがきっかけでした。

大学の後輩で、ウガンダでベンチャービジネスに取り組んでいた宮下芙美子(現共同代表)を訪ねて、初めて渡航しました。そこで宮本和昌(同じく共同代表)にも出会いました。

ウガンダについての事前の知識は一切なし。でも空港に着いた瞬間、「この国、住めるな。入っていけるな」って直感しました。なんでだろう。

        仲間と共に「COTS COTS LIMITED」を設立した清水さん

当初はサファリに行ったり、首都のカンパラをぶらぶらしていただけでしたが、事業に深くかかわるようになってもこの印象は変わらない。ウガンダ、好きですね。昨年は東京で資金調達をしていたので1回しか行けませんでしたが、今年は何度か現地へ飛ぶ予定です。

 

創業―「やるしかないからやってやろう、という感じでした。夢中でしたね」

『その直感から、今ではどっぷりウガンダに関わっていらっしゃるんですね』

元々、将来的には自分で事業をやりたいと思っていました。そこに仲間との出会いがあって。
色々話す中で「ウガンダで日本料理屋やったらいけるんじゃないの」とイメージを膨らませていたものそのまま使えるちょうどいい居抜の物件が見つからない。そんな中「良い土地がある」と話が舞い込んできました。立地も最高、地主さんもいい人で、またとない好条件。
創業メンバーに建築家の小林がいたので「これはもう建てるところからやるしかない」と。

                建築前に工事の無事を祈る地鎮祭

土地を押さえるには、資金がいる。資金を集めるには会社がいる。やるしかないから、やってやろう、という感じでした。夢中でしたね。そのうち、やっている事業規模の大きさに自分でもびっくりしてしまいましたけど。

 

『走り出してからは、一直線に進んでいらっしゃる』

はい。いつの間にか事業が形になっていって。こんな風に。日本でビジネスをしている誰もが、一歩踏み出せば、ウガンダやアフリカに関われると思います。

事業は何人かがつながって行うのが大切。

「COTS COTS LIMITED」もみんながそれぞれ、ウガンダのことが大好きで、それぞれの思いを持ち寄ってワイワイやっています。一方で、アフリカで起業する人の中にはたまたま出会いに恵まれず心理的に孤独になったり、事業に行き詰りを感じているケースもある。自分で始めなくても、そういった人をサポートする形でアフリカで活動するNGOや企業に携わる機会は開かれていると思います。

 

インタビュー後半では、ウガンダでどんな事業をしているのか、事業にかける思いを伺います。