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4月16日〜5月31日の期間、プラスのボランティア、サポーター、協力者など活動を応援する人たちが毎日ブログを更新!
テーマは「私の Positive Living」。それぞれの生き方や想いを通して、前向きなエネルギーをお届けします。
全国どこからでも、「今日はどんな記事に出会えるかな?」とアドベントカレンダーのようにお楽しみいただける企画です。
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初めまして、
エイズ孤児支援NGO・PLASの元インターンのこばっちです。
私は現在、東日本大震災を機に関東から福島県に引っ越し、
「子ども・若者の自立をサポートする」仕事をしています。
縁も所縁もない福島でこういった仕事をしていると、
よく「スゴイですね」とか「偉いですね」とか言われますが…
実は全くそんなことはありません。
私は、自分の生きたいように生きているだけだと感じています。
そもそも今の仕事をするきっかけは自分自身の経験からです。
小学校の時、家庭環境にトラブルが起こり、学校ではイジメに悩まされました。
大切な人たちを傷つけたり、またその逆に傷つけられたりという生活が続き、
中学・高校になってからも、家庭や学校に居場所を感じることはありませんでした。
「どうしたら明日こそは楽しく生きられるのか」だけを考えて、
過ごしていた10年間は、本当に本当に憂鬱で苦しかったです。
そんな自分が変わったのは、高校3年生の夏に観た『ある映像』の影響です。
貧困、飢餓、人種差別・・・どんなに辛い環境でも強く生きる人々の姿。
そういった環境を改善するために人生を捧げている人々の姿。
世界の狭さと広さの両方を知って初めて、
「自分を変えたい。自分も誰かの役に立ちたい。」と、
自分の未来を想像することができるようになりました。
その後、当時の社会情勢から一度は「安定した生き方」を考えたこともありましたが、
東日本大震災をきっかけに、あの時感じた気持ちを思い出し、
仕事を辞め、ボランティアへ行き、NPOの勉強をし、今の仕事にいたります。
過去の経験は全て私にとっての『Positive Living』に繋がっています。
選択できなかったからこそ、選択できる喜びを知っています。
もちろん自分で決めることには、迷いや葛藤もたくさんあります。
でも、自分の選択に素直に生きることの大切さを教えてくれたのは、
他でもなくPLASの皆でした。
だから、「本当はそんな選択は嫌!こっちを向きたい!」と
苦しんでいる子ども・若者がいるのなら、自分で未来を選ぶ喜びを少しでも伝えていきたい。
それが私の素直な生き方です。
つい先日、嬉しいことがありました。
2年前に始めて出会い、現在も避難を続けている小学生の男の子が、
「いつの日か故郷に帰れたら、家を継いで農業をやりたい。」
と自分の夢を宣言していたことです。
未来の見えにくい福島という土地で、自分の生き方を決めた彼の姿は、本当にカッコ良かったです。
今日も明日もこれからも、
自分の決めた選択に一喜一憂する日々を楽しんでいきたいと思います。
■NPO法人ビーンズふくしまHP
http://www.k5.dion.ne.jp/~beans-f
■福島で前向きに強く生きる子どもたちの様子
http://blog.goo.ne.jp/fukushima-kodomo
▼著者プロフィール
小林 直輝(こばやし なおき)
NPO法人ビーンズふくしま/郡山事業部・学校連携推進リーダー
1985年生まれ。東洋大学国際地域学部国際地域学科卒業。
東日本大震災を機に仕事を辞めて、1年間東北3県にボランティアへ。1年間の活動の中で「今、福島の子どもたちのために働きたい」と思い、裸一貫で福島に旅立つ。2012年7月より、NPO法人ビーンズふくしまに勤務。子ども支援者向け研修の企画・運営、被災された子どもたち居場所づくりを経て、現在は教育機関との連携を図りながら若者の自立を支援する事業を担当。
2011年12月~2月にかけてエイズ孤児支援NGO・PLASでインターンを経験。現在もイベント等のお手伝いが必要なときは、福島から全力疾走します。