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4月16日~5月31日の期間、プラスのボランティア、サポーター、協力者など活動を応援する人たちが毎日ブログを更新!
テーマは「私の Positive Living」。それぞれの生き方や想いを通して、前向きなエネルギーをお届けします。
全国どこからでも、「今日はどんな記事に出会えるかな?」とアドベントカレンダーのようにお楽しみいただける企画です。
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こんにちは!私はプラスの学生ボランティアスタッフをやらせて頂いている荒川久美と申します。
私は2月~3月にかけて大学のサークル活動としてタイのHIV/AIDS施設で研修を行い、HIV感染者、AIDS孤児と関わってきました。
今回はタイ研修でエイズ孤児と関わった中で私が経験し、得ることができた「Positive Living」について書かせて頂きたいと思います。
タイの施設での研修最終日、私たち研修メンバーは子どものたちとの最後の思い出作りとして日本の遊びとして折り紙を教え、一緒にお花の折り紙を作りました。
子どもたちは年齢、性格が様々で折り紙の折り方も子どもによって違います。飲み込みが早く、どんどん折れる子もいれば、丁寧に教えないとできない子もいます。実は私自身もお花の折り紙をこのとき初めて作ったので、折り方から教え方まで試行錯誤し、何とか教えました。
ついに、みんなで一緒に完成!
ちゃんとみんなに教えられて良かった!と安心したところ、子どもたちは作ったその折り紙を私にプレゼントしてくれました。
そのとき、私は施設の子どもたちが本当に私たちのことを大切に思っていてくれていたことを実感し、嬉しさと同時に切なさを感じました。
子どもたちはタイ語しか話せないため、タイ語が話せない私たちとは言葉のコミュニケーションはほとんどとれません。滞在の間、子どもたちが私たちに何を求めているのか、どう思っているのかを考える毎日でした。
それでも、私のそんな悩みを飛び越えて甘えてきてくれる子どもたち。せっかく作った折り紙を自分のものにせず、プレゼントしてくれるのもそんな愛情表現の1つなのだと感じました。
子どもたちは気遣いができる優しい子たちばかりです。こんなに素敵な子たちがHIVに侵され、親を亡くしているのだと思うと無性に哀しくなります。
しかし、その運命を哀しいものだけと私たちが一方的に捉えるのは違うとも思っています。子どもたちが心の底にどのような哀しみを持っているか、私たちには本当のところはわかりません。けれど、子どもたちはいつでも笑いながら私たちに甘え、一緒に遊んでくれました。
おこがましいことかもしれませんが、私は哀しい運命の先に彼らに会えて良かったと思っています。きっと子どもたちも同じ気持ちだったと思っています。
そして、子どもたちたちとの最後のお別れの瞬間。
滞在の間、すごく仲良くしてくれた1人の女の子が小さい体で力いっぱい私を抱きしめてくれました。
子どもたちがずっとずっと笑顔でいて欲しい。そう願いました。
今もずっとタイで出会った子どもたちの笑顔、温かさが胸にあふれています。
これからもこの体験を支えに精一杯関自分にできること、やりたいことを考えて行動していこうと思っています。
読んで頂き、ありがとうございました!
▼著者プロフィール
荒川久美(エイズ孤児支援NGO・PLAS/学生ボランティアスタッフ)
慶應義塾大学看護医療学部3年。2014年2月~3月にかけてタイのHIV/AIDS施設で活動を行ったことがきっかけで日本でもエイズ孤児の支援を続けたいと思い、学生ボランティアスタッフとしてプラスの活動に参加。趣味は、読書、手芸、ワインの勉強など。猫が大好き。