PLASの現地活動プロジェクト-新型コロナウイルス緊急支援現地レポート

ウガンダレポート| 「助かった」食糧支援を受けた方々の声②

前回に引き続き、 2020年4月から3回に渡って行われた新型コロナウイルス対策の緊急食糧支援を受けた方々の生の声をお届けします。

 

>>「助かった」食糧支援を受けた方々の声①はこちら

「 温かい支援をこれからも続けてほしい」ナムコゼ・アイシャさん親子

アイシャさんはカユンガのメンバーで、農業の生計向上プロジェクト(SHINE)に参加しています。カユンガでは中心メンバーの一人としても活動しています。

(写真)インタビューを受けるアイシャさん

アイシャさんには、小学校3年生、小学校7年生、高校3年生の3人の子どもがいます。旦那さんはアルコール中毒で、子どもを学校に行かせる気がなかったため、3人の子どもを引き取って一人で育てています。普段はDobbieという家庭の洗濯をする仕事をしています。COVID-19が拡大する前は、月曜日から土曜日まで毎日違う家庭の洗濯物を洗いに行き、1日5000シルの収入を得ていました。

仕事の前後は子どもたちのお世話です。Porriage(おかゆ)を朝食で食べ、夕飯はポショ(ウガリ)を作っていました。ポショの粉や野菜はマーケットで買っていました。

COVID-19の感染拡大が始まり、ウガンダは3月末から5月までロックダウンになりました。ロックダウン中はどこにも行くことができず、アイシャさんはDobbieの仕事に行くことができなくなり、収入が途絶えました。

そのため、毎朝毎朝、今日の食べ物をどうやって得るか、今日をどう生き延びるかを考えていたそうです。ポショの値段は政府の規制によって、もともと1キロ2200シルだったのが1500シルに下がっていましたが、以前は毎日買い物に行っていたのが週2回しか買うことができなくなり、食材は少しずつ食べなければなりませんでした。また、子どもたち校にいくことができなかったのがアイシャさんにとっても辛かったそうです。

 

そうした状況の中、アイシャさんはPLASの食糧支援を受けました。

PLASの食糧支援をうけて、アイシャさんは希望と喜びを感じたそうです。日常的に手を洗う習慣もでき、家族が健康でいられるようになりました。昼にウガリ、夜に米を食べられるようになり、以前より食事の量も増え、おなか一杯食べることができるようになりました。

実は、アイシャさんはこれまであまり貯蓄をしていませんでしたが、コロナ禍で生活が苦しくなったとき、貯蓄をすることの大切さや、普段から予備の食料を確保する重要性に気づいたそうです。そのため、PLASの緊急支援の食糧を食べ終わった後も、貯蓄や食材の管理に気をつけるようになり、今ではCOVID-19感染拡大前よりも少し食事の種類が増えたそうです。

(写真)食事の様子

 

日本の支援者のみなさんに、「食べ物牛乳石鹸などを支援してくれてありがとう。温かいご支援をこれからも続けてほしいです」とのメッセージをいただきました。

 

アイシャさんの長女のシャリファちゃんは、高校3年生の16歳。

物理や化学が得意で、将来は医者を目指しています。学校に行って友達と会うのがとても好きだといっていました。

COVID-19の影響で学校が1年近く休校になり、シャリファちゃんはずっと家にいるしかなくなりました。

家ではお母さんの手伝いをしたり、物理や化学の本を読んで過ごしていましたが、気持ちは落ち込んでいました。COVID-19の感染が広がるなか、シャリファちゃんはマラリアになってしまったけど病院に行けず、近所の人に高額なマラリアの治療薬を買ってきてもらったこともありました。

(写真)アイシャさん親子

PLASの緊急支援のおかげで、シャリファちゃんは好きなお米をおなか一杯食べることができるようになりました。また、食料を買うためのお金を家賃など必要な支払いに回すことができたこともよかったと言ってくれました。

3月から学校が始まる予定で、シャリファちゃんは学校をとても楽しみにしていました。ですが、その後一旦は学校に通えたものの、学校に必要なお金を払うことができず、学校に通えなくなってしまいました。お金がたまるまで家で過ごすしかないそうです。

高校を卒業したら大学に行くためのお金を2年間働いて稼いで、お母さんを支えたいと語ってくれたシャリファちゃん。彼女が早く学校に通えるように、そして大学で思いっきり勉強して夢をかなえられるように、心から願っています。

 

引き続きPLASは、ウガンダ、ケニアに支援を届けてまいります。応援の程、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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