ウガンダで実施している「カフェ事業」は、HIV陽性のシングルマザーたちがカフェビジネスをスタートできるよう初期投資や研修、カフェを開店した後のフォローアップを届けています。
現在、CAFE事業4期では4つの村からそれぞれ3人づつHIV陽性のシングルマザーたちが参加しています。
今回はウガンダ出張中の藤原より、首都カンパラから車で北に2時間ほど行ったところにあるルウェロ県ルセンケ村でのCAFE事業4期のシングルマザーたちの奮闘をお伝えします。
奮闘中のシングルマザーたち
ルセンケ村では3人のシングルマザー(マギー、セーラとエミナ)が参加しており、3月からの実店舗営業に向けて、今は道路脇にパラソルを立て、その下にテーブルと椅子を置いて臨時カフェを営業しています。
(写真)今の「お店」。建物ではなく、その前の道端のみの営業です。
この日は繁盛していて、2時間半の滞在中に朝食プレート(玉ねぎ炒め入りごはん、マトケ(緑のバナナ)のトマト煮込み、牛肉の煮込みの定食)が8食と、お菓子が数個売れていました。
(写真)定番の朝食メニューのひとつ、マトケ(緑のバナナ)のトマト煮込み。
調理をして、テーブルを拭いて、会計をして、時には近くまでごはんのデリバリーに行って、と忙しく立ち働くシングルマザーたち。
(写真)注文の入った朝食を用意するエミナと見守るサーラ。
そんなシングルマザーたちも書類仕事はちょっと苦手。昨日の分も後回しにしていましたが、「新しい紙があれば書けるのかな?」と聞くと、新しい紙を探し出してきて頑張って記入しています。
シングルマザーたちの心境は?
シングルマザーたちがCAFEをしていて嬉しい時と大変な時はどんなときなんでしょうか?
「嬉しいのは料理/お菓子が売れたとき!大変なのは主に天気。スコールが降って大急ぎで備品を軒下に入れなきゃいけないとか、土ぼこりが料理にかかっちゃうとか。あと風が強い時パラソルが飛んで行っちゃって、みんなで走って追いかけたんだから!笑」とはエミナの談。
「私は料理するのも自分のまわりのスペースを清潔に保つのも好き。だからCAFEは楽しい。」と言ってくれたのはサーラ。
その言葉通り、気がつくとくるくるとテーブルや椅子、作業スペースなどを拭きあげていました。
事業コーディネーターのエバリンとユダヤは、いかに天候がシングルマザーたちを大変な目に合わせているか、切々と訴えるシングルマザーたちに力強く言ってのけました。
「あのねあなたたち、今、大変な目に会うというのはとても大事なことよ。だってこれから店舗での営業になるでしょう。そうしたらもっと大変なこともあるけれど、今これだけ大変な目に合っていればそれを乗り越えられるもの。」
(写真)左からコーディネーターのユダヤ、エミナ、サングラスがかっこいいコーディネーターのエバリン、サーラ。
シングルマザーたちの挑戦は続きます!
こうした活動が出来るのは日本の皆様の温かい支援のおかげです。
継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをご検討いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。