PLASの現地活動ケニアプロジェクト-HOPE現地レポート

ケニアレポート|新事業HOPE スタート!養鶏&カウンセリングで子どもに夢を!

私たちがパートナー団体ヴィアジェンコと共に活動する、ケニア共国西部ホマベイ郡ビタ準郡ゲンベ地域。アフリカ最大の湖、ヴィクトリア湖に面した地域で、漁業が盛んな地域です。他にも農業や家畜飼育、薪・木炭売りなどの小規模ビジネスをして人々は暮らしています。

地域にはエイズで父親が亡くなった孤児とHIV陽性のシングルマザー家庭や貧困家庭がたくさんおり、経済的な理由、親の理解不足から小学校の留年や中退の課題を抱えています。小学校さえ卒業できず、「自分はなにものにもなれない」と考え、子どもも保護者も、将来の目途を立てることができないでいます。

 

 

新事業”HOPE”

 

そこでわたしたちは、2022年3月より新たな事業を開始しています。その名も「HOPE」。(英語表記ではHousehold Improvement for Orphans by Poultry activity and career Empowerment support (HOPE))

HOPEでは、二本柱でプロジェクトを実施します。一つは、ライフプランニングのためのカウンセリング等を提供すること。二つ目は、養鶏ビジネスにより貧困家庭が収入を得て、自立することで、教育費をねん出し子どもが学校に通い続けることができるようにすることです。

(現地のカウンセラーやスタッフら)

 

 

ライフプランニングと養鶏ビジネスの支援

 

ライフプランニングの支援では、子どもへの7つのカウンセリングプログラムを提供し、お仕事について知るためのキャリアトークセッションなどを行います。また、保護者へは子どもの発達を知り将来を考えることのできる7つのカウンセリングプログラムを提供し、進学の説明会などを実施します。

養鶏ビジネスの支援では、保護者に向けて養鶏研修を行い、各家庭に鶏舎をつくり、養鶏を行っていきます。養鶏が軌道に乗るように、専門家や現地スタッフが家庭訪問をし、各家庭の状況を確認し、個別に指導をしていきます。養鶏では、病気の流行などが考えられるので、研修で学び、鶏のワクチン接種なども支援します。鶏はお肉として販売したり、卵を販売したりする予定です。また、卵は家庭で食事に使い、栄養をとることもできます。

こうした二つの取り組みによって、教育への理解を深め、意欲を高めるとともに、実際に学校に通い続けられるよう、そして将来の進学に向けて準備できるよう自立を促します

(同地域でカウンセリングや生計向上支援を受ける子ども)

 

 

私たちの目指す未来

 

私たちが支援を通じて実現したいのは、貧困などにより小学校さえ卒業できず、「なにものにもなれない」と将来を前向きに考えられない子どもたちや、子どものために何をしてあげればいいのか困っている保護者たちが、前向きに将来を考え、計画し未来を切り拓けるようにすることです。

これまでもカフェ開業などさまざまなスモールビジネスやカウンセリングを通じて子どもたちとその保護者を支援してきました。

その中で、最初は自信を持てずにいる保護者が自信を得て、子どもに積極的にかかわれるようになり、子どもの教育や将来を前向きに考えられるようになってきました。そうした保護者の変化とカウンセリングの支援により、子どもたちも得意な教科を見つけたり、家で勉強をするようになったり、卒業までのイメージや進学の希望を持つことができるようになります。

HOPE でも、こうした変化をつくっていきたいです。

 

(ケニアでの家庭で実施する養鶏の様子)

 

こうした活動が出来るのは日本の皆様の温かい支援のおかげです。

継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをご検討いただけますと幸いです。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

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