みなさん、こんにちは!
いつもPLASにあたたかい応援ありがとうございます。ウガンダ出張中の藤原です!
世代を超えて連鎖する貧困からの脱却を目指し、PLASが2021年に新たに立ち上げたSMILE事業。足かけ1年10ケ月行われたこの事業もついに終了となり、それに伴って修了式を各村で行っています。
事業が行われたルウェロはウガンダ中南部に位置しており、人口は約52万人で8.9%の高いHIV感染率を示しています。
初等教育へは86%の子どもが入学するものの、様々な理由で中退しています。そのため、初等教育後に進学できる子どもはわずか38.2%で、卒業できる子どもはさらに少なくなります。
これは、就職において学歴が重要とされるウガンダ社会では重要な問題です。高校や職業訓練校に進学できないことで、多くの若者が安定して職を得られないという事態が発生します。そういった若者が子どもを産み、その子どもも必要な教育を受けられないという悪循環に陥ってしまいます。
そうした負の連鎖を断ち切るべく、以下の4方面から支援を届けてきました。
・カウンセリング
・農業研修
・治療環境を良くするためのアドヒアランス向上研修
・グループ貯蓄
このSMILE事業を通じて、農業による収入向上や治療環境の改善に加え、保護者の教育意識や子どもたちのキャリア意識に変化が見られました。
今回はその修了式の様子などをお届けします!
SMILE事業の修了式
途中パンデミックにおけるロックダウンがありましたが、子どもと保護者へのカウンセリング、農業研修、アドヒアランス研修、合わせて新型コロナウイルス感染症における対策と予防の研修を経て、修了式を迎えています。
グループ貯蓄の推奨と実践もされてきました。事業が終了したマクルビタ村では、現在でもグループ貯蓄を続けています。
昨年の6月30日にグループ貯蓄を分配し、各自の子どもの教育費に使用しました。現在も、来週から始まる新学期にむけ、鋭意準備中です。
将来の目標は医者になること
SMILE事業でのカウンセリングを行ってきて、一番覚えていることは「自分の身体を大切にすること」とSRH(性と生殖に関する権利)のセッションで習ったこと、と堂々と話してくれたアンジェラ。
将来は医者になりたいと話します。
「だって、私が医者になれば、おじいちゃんとか、おとうさんとかが病気になったらきちんと治療してあげらあれるでしょう。その分長く生きてもらえるでしょう?」
そのために進学する必要のある中等学校へ受かったかどうかの知らせは、今週電話がかかってくる予定です。
SMILE事業は一旦終了となりますが、アンジェラたちの挑戦はこれからが本番です。
彼女たちが目標に向かって頑張れるのも、日本の皆様のあたたかいご支援のおかげです。
継続的に活動を応援・支援して下さる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポートをご検討頂けますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。