現地レポート

ケニアレポート -いよいよ啓発リーダーの選出が始まりました!-

今回は、ケニアへ1か月出張している代表門田が、ケニアの母子感染予防事業についてお伝えします!

現在、エイズや母子感染予防について住民たちに情報を届ける啓発リーダーの選出を行っており、50名の 啓発リーダーが、住民の投票によって選ばれます。啓発リーダーは、全18地区で行われ、「バラザ」と呼ばれる地域会合で投票が実施されます。

大きな木の下でおおなわれるバラザ
プラスについて説明する大島

選出では、「プラスについて」、「事業について」、「住民が啓発リーダーを選ぶ重要性」、「啓発リーダーの活動内容、条件」などを説明した後、いよいよ住民による啓発リーダーの推薦タイムが始まります。推薦されてうれしそうに前に出る人もいれば、中には辞退する人もいます。もちろん、自薦で立候補する人も!
プラスはこの事業を3年後には完全に住民に委譲する戦略を立てています。3年後、しっかりと現地でこの事業が回るかどうかは、啓発リーダーにかかっています。

候補者が順番にスピーチ

もっとも私たちが選出時に、気を付けていることの一つは、選出のプロセスが、公正に行われることです。住民が地域の有力者の影響を受けずに自分の思いを1票に託せるように、そして他薦された人で辞退したい人がいれば気兼ねなく辞退できるように、票数のごまかしが決してないように…。

挙手によって投票

東マサット地区の選出では、ジェーン・アティエノさんが選ばれました。
実は彼女は、東マサット地区で唯一の自薦による候補者でした。候補者の中でも一番若く、24歳。誰にも推薦されずに、最後に、恐る恐る手を挙げて、立候補したアティエノさん。

「これまでHIVと共に生きる人と共に、彼らと地域のために活動してきました。自分が啓発リーダーになったら、情報を必要とする多くの人に、情報を伝えます。」と、彼女は住民に語りかけます。

結果、アティエノさんが、トップで当選。選出が終わった後に、たくさんの住民が、彼女を祝福しに、「がんばって!」と握手を求めました。

写真中央がアティエノさん。選出された他の啓発リーダー、区の助役とともに。

また、シムール地区では、パフォーマンスのプレゼントを地域からもらいました!
村の重役からは「こうして地域で活動できるのは日本から支えてくださる方がいるからです。心から感謝しています。」と温かいメッセージもいただきました。是非、動画をご覧ください!

(文責:門田瑠衣子)