今回は、副代表の大島がケニアの母子感染予防事業についてお伝えします。
11月から始まった母子感染予防事業を支える50名の啓発リーダーの選出が、先日、全18地区で無事終了しました!選出されたリーダーは、農業関連の活動をしている人や、医療機関などでの活動経験が豊富な人、保健分野での活動歴がない若者など、様々なバックグラウンドを持った人がいます。
今回の選出では、ほぼ全ての地区から男性と女性、両方が選出されました。女性に比べ、男性の社会的地位が比較的高いケニアでは、妊産婦への支援も男性の理解と協力が必要不可欠となります。男性の啓発リーダーには、男性たちに対して、同性の立場から、いかに男性参加を促していけるかが期待されています。
計18地区での選出も、全てが順調に行われたわけではありません。天候に恵まれず延期を余儀なくされることもあれば、選出を行う住民が十分に集まらなかったこともありました。住民を集めるためにさらなる広報が必要になりますが、プラスが地域で広報をすることは、あえて行いませんでした。母子感染予防事業は、住民が地域のために活動する啓発リーダーを選出し、啓発リーダーが3年間ボランティアとして活動する、住民主体の事業です。住民参加の重要性を理解してもらうため、プラスが広報するのではなく、区の助役や村の重役などを通じ、あくまで住民自身が広報を行うよう依頼しました。
選出が終了した現在は、12月にスタッフとなった母子感染予防事業の専門家、トビアスを中心に、来年1月からの研修に向けて準備を進めています。住民と一緒につくりあげていく母子感染予防事業、今後の啓発リーダーたちの活動に、ぜひご期待ください!
(文責:大島陸)