先日、エイズ孤児への教育支援活動として農業事業でPLASが協力していた、ケニア共和国のウクワラ郡にあるマシワ小学校を訪問しました。
エイズ孤児が多く通う、このマシワ小学校では2007年より支援を開始。
今回は、支援開始時からのマシワ小学校での事業を振り返り、大きな発展を遂げたマシワ小学校の今をお伝えします!
この農業事業は、2007から2009年にかけて学校の敷地内で野菜などの作物を育て、その販売収益で学校に通うエイズ孤児の制服代などを支援するというもので、プラスからは種や肥料の支給、農地開拓などの事業の下地作りを支援しました。
この事業により、14名のエイズ孤児が制服の支援を受け、また一部は給食に使われています。
2007年末には、大統領選後の暴動のため、数ヶ月間休校することになり、その時は農地も荒れ放題になってしまいました。そのような困難が続く中でも教員と話し合いを重ね、PLASの支援が終了した現在でも、学校が管理できる範囲で事業を継続しています。
そして、農業事業を続けている間、学校は目まぐるしい成長を遂げました!
マシワ小学校はPLASとの農業事業をステップに、その後ケニア政府からエイズ孤児支援のための大規模な資金援助を受けて、60名以上のエイズ孤児の制服や生活用品、教科書などの支援を実施!
また、県内で成績優秀校に選ばれたこともあり、2007年に農業事業開始時点で450名だった生徒は、現在では500名以上に増加しています。
教員からは、「農業事業のおかげで、理科の授業で植物の育つ過程を生徒が実物を見ながら学ぶことができ、生徒の成績向上につながった!」という、嬉しいコメントも届いています。
さらに昨年は県内のモデル校に指定され、現在大規模な新教室の建設、そして既存教室の改修が進められており、将来的にはコンピューターの授業を取り入れることも視野に入れているんだとか。
PLASが協力した農業事業で支援を受けた子どもたちに加え、その後も学校が独自で助成金を獲得してエイズ孤児の支援を継続していること、また成績向上や教室の増設に伴う生徒の増加など、今後のマシワ小学校のさらなる発展に期待です。
(文責:現地駐在員谷澤明日香)