"PLASメソッド"で2つのレバレッジポイントに切り込む
わたしたちが支援するひとり親家庭の多くはHIV陽性者が多く、さらに貧困状態にあるという2重苦を抱えています。中には食事もままならない程に困窮する家庭もあります。
初等教育へは多くの子どもが入学するものの、様々な理由でドロップアウト(中退)しています。初等教育を終えて、高等教育進学できる子どもは多くはありません。特に、現地の公的機関や大きな国際組織の手がなかなか届かないラストワンマイルでは、より問題が深刻化しています。
こうした様々な課題をどう解決できるのか、そのレバレッジポイントを整理したのが下記の「Theory of Change(セオリー・オブ・チェンジ)」の図です。
わたしたちは2つのレバレッジポイントに対して働きかけを行います。
一つは「生計向上支援」。経済的に困窮するひとり親家庭に対してに対して生計向上支援を行い教育費を払うことができるように環境を整えます。
二つ目に、「ライフプランニング支援」。保護者に子どもの成長や発達、教育に関する理解や情報が不足しているため、ライフプランニング支援を行います。
「生計向上支援」とは?
スモールビジネスのスタートを
貧困のため、学校に通えない、日々の食べ物にさえ困る生活。
わたしたちは、HIV陽性のシングルマザーにスモールビジネスのスタートを支援。仕事をするための研修提供から初期費用の支援、継続したアドバイスや学習機会の提供を行うことで、自立まで伴走支援します。
このような方法で生計向上を行っています
村の中で小さなカフェを開業
農作物を栽培し販売
鶏を育て肉や卵を販売
「ライフプランニング支援」とは?
キャリア教育がほとんどない現状
学校教育の中ではキャリア教育は限定的です。またセカンダリーを中退した際、セカンダリーの卒業後の計画なども考える機会がほとんどありません。
一方で保護者らは子どもの発達や教育に必要な役割を知る機会がないため、子どもへの働きかけができずにいます。
親と子へのカウンセリングを提供
事業では地域にカウンセラーを育成することから始めます。
カウンセラーは各家庭を回り、子どもにはキャリア発達を促すカウンセリングを、保護者には子どもの発達や進学、家計管理に関するカウンセリングを提供します。
また、カウンセリングを受ける母子らを集めて、職業人からキャリアパスの話を聞くキャリア―トークやワークショップ等を実施しています。
ライフプランニング支援を受けた母子は進学や将来を具体的に考えることができるようになり、保護者は経済的な自立や子どもの将来のための教育費の支出に積極的に。そのタイミングで生計向上支援を受けることで、オーナーシップと強い意志をもって貧困から経済的自立へステップアップしていくことができるのです。
これら生計向上支援とライフプランニング支援の両輪で母子を支えるプログラムを”PLASメソッド”と呼びます。
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