Blessed Nursery and Primary Schoolはカンパラ郊外のスラムにある小さな私立の学校です。
2003年、地域の学校に行けないエイズ孤児たちを見かねた地域住民が、数人のエイズ孤児たちに勉強を教えるようになったのがきっかけです。
今では約100名の生徒が通っており、半分はエイズ孤児たちを中心とした孤児、残り半分は非孤児で構成されています。
ウガンダでは公立小学校であれば、授業料は無料です。
しかし、制服代やテスト代は家庭が負担しなくてはならず、学校に通えない子どもたちがいるのが現状です。
特にエイズ孤児など、弱い立場に置かれている子どもたちは、引き取られた家庭の中での差別や貧しさから、教育の機会が奪われてしまうことがあります。
この学校は、孤児と非孤児が通っており、孤児は基本的に預けられている家庭の状況に応じて払える分だけ授業料を払うという対応で、授業料が無料化されている公立学校ですらかかってしまう制服代、ノートなど文具代などまで学校が負担しています。
学校は音楽教育に力を入れており、また少人数制の木目細やかな授業を提供しているため、「学費を払ってでもこの学校に」と子どもを通わせる親もいるため、非孤児たちに私立学校として授業料を払ってもらうことでなんとか運営をしています。
しかし、現在は教師への給料が滞るなど、多くの困難を抱えています。
設立時は雨が降ると水が教室に入り込み授業ができなくなることもあり、子どもたちが安心して勉強をできない状況がありました。
そこで2006年夏、PLASは校舎の修復を行いました。
今後は魅力的な学校作りにさらに励み、授業料を支払える入学者を増やしつつ、エイズ孤児たちが安心して無償で学校に通えるよう、健全な学校運営のサポートを続けていきます。