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【Weekly News/2008-05-22】子どもたちに10%の支援を 世界エイズ孤児デー2008

5月7日は世界エイズ孤児デー。世界中で草の根キャンペーン活動が行われ、エイズ援助国にHIV/エイズ対策予算のうち、少なくとも10%をエイズ孤児や弱い立場にある子ども達への支援に充てるべきだと訴えた。
世界にはおよそ1500万人以上のエイズ孤児がいるが、貧困、戦争、災害などが原因で孤児やストリートチルドレンになった子ども達(Orphans and Vulnerable Children、以下OVC)もエイズ孤児と同様に、非常に脆弱な環境に置かれている。

世界エイズ孤児デーキャンペーンを牽引しているFXBインターナショナルのBoisrouvrayさんは、
「エイズ孤児やOVCの問題は現時点に止まらない。子ども達に医療や教育、精神的ケアなどの包括的な支援がなされなければ脆弱な環境に置かれている子ども達は売春や暴力の世界に引きずり込まれてしまう。手遅れになる前に、今行動を起こさなくてはならない」
と、支援を訴える。

世界でエイズ問題が表面化し始めたころは、エイズ孤児の定義も現在とは違い、片親をエイズで亡くした子どもはエイズ孤児とは見なされず、支援の対象にならなかった。
しかし、片親を失った家庭、特に父親を失った家庭においては生活費をまかなうことも困難になり、育児もままならない上、母親も性産業に足を踏み入れるなどでHIVがさらに蔓延していくことから、片親をエイズで亡くした子どももエイズ孤児に含まれた。

エイズ孤児は「置き去りにされた世代」の氷山の一角に過ぎない、とBoisrouvrayさん。
エイズ孤児は、その数が最も急速に伸びているグループであるが、同様の環境に置かれている多くの孤児やストリートチルドレンもエイズ孤児と同様に教育や子どもの権利は保障されるべきである、としている。

すでにエイズ孤児が急増しているロシアに加え、インドや中国でもエイズ孤児問題が今後表面化すると見られている。
現在、世界では15秒に1人、エイズ孤児が生まれている。

原題: May 7th is World AIDS Orphans Day
日付: May 07, 2008
出典: VOICE OF AMERICA
URL : http://www.voanews.com/english/Africa/2008-05-07-voa21.cfm
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PLASでは「世界エイズ孤児デーキャンペーン Pieces for Peace 2008」を展開中です。
HIV/エイズ対策予算の10%をエイズ孤児や弱い立場にある子ども達への支援に充てることを要望する国際署名も行っておりますので、ぜひご協力お願い致します。
世界エイズ孤児デーキャンペーン Pieces for Peace 2008 キャンペーンページ
https://www.plas-aids.org/pfp08/
エイズ孤児支援 国際署名オンラインページ
http://www.shomei.tv/project-16.html

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