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勉強会「ケニアにおける学校教育の中のエイズ教育」を実施しました!

8月20日(水)、当会事務所にて、勉強会「ケニアにおける学校教育の中のエイズ教育」を行い、13名が参加しました。

国際協力入門という形で、はじめに、「エイズ孤児の置かれている社会環境」を学びました。
その後、「ケニアにおける学校教育の中のエイズ教育」を概観した後にディスカッションを行いました。

学校に関わるエイズ問題として以下の点などが指摘されました。教師自身のHIV感染や、感染した家族の面倒を見ることによって授業ができなくなり、教育の質・量が低下すること、またエイズを罹患した(あるいは亡くなった)親の代わりに働き、子どもが教育を受けられないということ。

ケニアの学校教育(初等教育)においては、2003年以来、各教科におけるエイズ教育の主流化が進められてきています。
エイズ教育は子どもの権利を守るだけではなく、エイズに対する偏見や誤解を無くしていくことに役割があります。
さらに、学齢期は性的に活発になる前で、エイズの予防、ケアという観点から、実践的なライフスキル教育(個人が日々の要求や挑戦に効果的に対処できるような教育)が効果的だといわれ、エイズ教育の中で行われています。

しかしながら、カリキュラムや教育環境を充実させ整備していく点、そして、中退した子どもたちへのエイズ教育の教授という点などに、課題が残っています。
ディスカッションではこれらのトピックに限定せず、視野を広げて、主に、学校教育以外のエイズ教育の役割や住民参加によるエイズ教育について、意見を出し合いました。
また、9月にワークキャンプでウガンダ・ケニア・タンザニアへ行く参加者からは、現地の人々との接し方、心構えなどの質問もありました。

特に、外からの組織が支援(援助)することについて、日本で捉えているエイズと現地で捉えているエイズの認識の差異など、どのように接していけばよいのか、アイディアを交換しました。