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【Weekly News】タンザニア:エイズ孤児を支える高齢者に支援を

親を亡くしたエイズ孤児を引き取っている高齢の保護者支援のために
より予算を割いて欲しいという要望が先日された。
要望したのは高齢者と女性を支援しているNGO責任者、アンナ・ムシグワさん。
ムシグワさんは、エイズ孤児を引き取り育てている高齢者が
HIV/AIDSとの戦いにおいて称賛に値する役割を担っているにもかかわらず、
世間からは全く目を向けられていないと訴える。
国連エイズ特別総会の2008年タンザニア報告の中では
高齢者に対するエイズの影響や在宅療養などついての報告がなされていなかった。
VCT実施報告も50歳以上は一括されており、細かい状況が把握できない状況だ。
「エイズ孤児が生きる上で必要不可欠な保護を担っている高齢の保護者達は
政府から支援金を受け取る権利があると私は考えます」と、ムシグワさんは語る。
高齢者の多くは経済的にひっ迫している場合が多く、
エイズ孤児を引き取ることで自分の家族を養うことさえ困難になる。
まずは高齢の保護者を支える仕組みを作ることが先決だという。
エイズ孤児の保護に関する全国調査はされていないため、
どのような人がエイズ孤児を保護し、何が問題点となっているのかも不明だ。
ムシグワさんによると、約60%の孤児が祖父母に引き取られており、
複数の孤児を引き取っている家庭も多いという。
また、5つの地区で実施された調査では
エイズ予防啓発活動は若年層に向けたものばかりであり、
まだ性的に活発な高齢者に対しては全くなされていない状況だった。
高齢者層は比較的識字率も低いため、
啓発方法が限定されていることも問題だ、とムシグワさんは話す。
原題: NGO roots for more support for elderly HIV/Aids caregivers
日付: January 8, 2009
出典: IPP MEDIA
URL : http://www.ippmedia.com/ipp/guardian/2009/01/08/129345.html