2008年9月にウガンダワークキャンプに参加した近江さんに、インタビューを行いました!
ウガンダワークキャンプの様子を垣間見ることができるインタビューです。是非ご一読ください!
○●ワークキャンプ×近江佳永●○
高校生のころに「あいのり」のワゴンがアフリカのスラムの子どもたちを訪問する放送を見て以来、絶対アフリカに行こうと決めていたという2008年9月ウガンダ・ワークキャンプ参加者の近江さん。
その時のキャンプリーダーだったPLASスタッフ・浅野と共に思い出を振り返ります。
(聞き手・編集:伊藤瞳)
近江 「とりあえず、好きなことだけやってるよね。明るくなったら起きて、暗くなったら踊っとけ!みたいな(笑)。ワークキャンプはそんな生活でした」
浅野 「でも朝は早かったけどね!料理班になった日には…日が出てきたと思われる頃にはもう起きて準備しないと、みんなに文句言われる(笑)」
近江 「そうそう、まだできないの?みたいな」
料理×薪。
浅野 「薪があるので、薪をまず割って、火をおこすにはマッチがあるんですけど、ちゃんと管理されている木ではないので…。しかも結構スコールが降るんですけど、そうすると、木が湿気るんです。スコールが降った次の日は、もう無理!どうあがいても火が起きない!」
近江 「本当に、料理作るのってこんなに大変なんだなと知りました。行って思ったのが、お母さんたち、仕事に行くとか無理だよね…って。火をおこすのもあれだけ一苦労なんだもん」
伊藤 「水はどうしてたんですか?」
近江 「水は歩いて10分くらいのところに井戸があるので、そこに大きなタンクをかついで汲みに行きます。時間によっては、みんなが水汲みに来る時間があって、長蛇の列です。子どもが汲みにきてましたが、一緒に踊って待ってました!」
子ども×あそぶ。
近江 「子どもたちと手をつないで一緒に遊ぶのがすごい楽しかった!ぱっと見やっぱり、肌の色は違うし、最初はその違いをすごく感じました。だけど、手をつないだ時、その手が温かくて、“やっぱり、変わらないんだな”って思ったのを今でもすごく覚えています」
浅野 「僕が初めてワークキャンプに行った時も、たまたま参加者の年齢層の高いワークキャンプだったのですが、みんな大人で精神的に近かったのが子どもたちだけで…(笑)子どもたちとは、普段と変わらずバカやったのがすごく楽しくて…」
近江 「そうだろうねぇ…!」
浅野 「行く前は、好奇心だけで行ったけど、ネガティブなイメージだけはあったんです。だけど一緒に子どもたちと遊んでると楽しくて、気付いたらそんな意識は全くなくなっていました」
アフリカ×キョリ。
近江 「アフリカに行く前から、TICAD関連の学生の活動や横浜の市民団体でアフリカの文化を伝えるイベントを開催したりなど、何かしらアフリカに関する活動はしていました。だけど、アフリカに行ったことないのに“アフリカは近いんだよ”と伝えている自分に違和感があったんですね。だけど行ってみて“やっぱり近いんだな”と思えた。アフリカとの距離を縮めてくれたのはこのワークキャンプでした」
「自分にしか経験できなかったことを自分の言葉で人に話せるようになったことがすごく嬉しい。それは、地元の人と一緒に学校作って、遊んで、踊って、食べることができたこのワークキャンプだったからこそです」
浅野 「僕もほんと、めちゃくちゃ良い経験させてもらった。本当に自分が向こうの人からすごい力をもらった。だから是が非でも恩返ししなきゃなぁ、と思ったんです」
「アフリカ」が一人一人に残すものはそれぞれ違うかもしれませんが、かけがいのない「出会い」というのが一つ、共通する点ではないかと感じました。それはたとえば、長く変わらない仲間との絆だったり…。そうした「出会い」がさらにまた一歩先へと繋がっていくのかもしれません。