PLASの現地活動現地レポート

ケニアレポート -啓発活動を続けていくために-

啓発リーダーが行う活動に地域の妊産婦、お母さんたちが参加している様子。

毎月第二月曜日は、ケニア、ウクワラ郡の母子感染予防啓発リーダーが一堂に集まる日です。
この日は彼らが啓発活動を実施する際に必要な、交通費と通信費の支給日であり、PLASの日本人スタッフが活動の様子を啓発リーダーから直接聞く、重要な日でもあります。

彼/彼女たちが来る時間はお昼前。待っていると、男性啓発リーダーと、お気に入りのカンガ(東アフリカの代表的な布)を身にまとった女性啓発リーダーが太陽の照る中各々やってきます。
啓発リーダーたちと会った時にまずすることは、握手です。
「元気?」の一言と共に、しっかり握手を交わします。

月に1度の日本人スタッフと啓発リーダーが顔を合わせる日。
啓発活動について、現地スタッフによる英語から現地語の通訳を挟みながら、啓発リーダーから話を聞きます。彼らの中には英語を話せる人もいますが、ルオ民族の言葉であるルオ語のほうが、意見を表現しやすいため、現地語での報告が行われているのです。

「最近の活動はどう?」「抱えている問題はある?」何気ない会話から、現場の様子や啓発活動に対する地域住民の反応、そして啓発リーダーが現在直面している課題が見えてきます。

啓発リーダーが行う活動に地域の妊産婦、お母さんたちが参加している様子。
写真真ん中、赤いシャツの男性。年上女性に囲まれながら、頑張って計画書をまとめる若手啓発リーダー

そして、前月活動分の交通費と通信費を支給します。現在は活動地域の広さに対して啓発リーダーの数が少ないため、1人当りの啓発リーダーがカバーしなければならない範囲が広く、彼らの活動には多少の出費が伴います。

活動を続ける意志はあるけど、お金がないから続けられない。

そのような状況を避けるためにも、PLASは、啓発リーダーが継続的に啓発活動を行えるよう、必要最低限の交通費と通信費を支給しています。

今後、さらに多くの啓発リーダーを育成し、それぞれの啓発リーダーが地域内でカバーする範囲が徒歩圏内になり、交通費や通信費なしで活動できるようにしたいと考えています。私たちの支援を必要としなくとも、地域住民に母子感染予防の情報を啓発リーダーが発信できるようになることを目標に、これからも本事業に力を注いでいきたいと思います。

(文責:現地インターン 足立真希)