キガリ — この国でのHIVの母子感染率は、2004年の11%から昨年末の2.7%まで減り、8.3%の減少となった。
感染症研究センター(Trac-Plus)のHIV予防部門代表であるムグワネザ博士が、昨日、上記の情報を、国家エイズ管理委員会(the National AIDS Control Commission :CNLS)による記者会見で、明らかにした。近く開催される(11月17~19日)、HIV/エイズに感染・影響を受けている子どもたちのための第6回国家小児会議の開催に合わせて述べられたものである。
ムグワネザ博士は、HIV陽性の妊婦が注目されるようになり、母子感染率が減少傾向にあると帰結した。彼女によると、現在、健康な赤ん坊が生まれることを支援するために、地域を越えて384の保健施設が妊婦にサービスを提供しているという。また、彼女によると、胎児へのHIV感染をより効果的に予防するために、妊婦が出産前に服用する薬を28週から14週へ短縮してきたという。
ムグワネザ博士は、毎年、約23,000人の子どもたちがHIV陽性の母親から生まれ、7,000人以上の子どもたちがエイズ治療を必要としている、と言及した。CNLSの事務局長であるアシームウェ博士によると、現在、HIVに感染した子どもたちの72%は抗レトロウイルス治療(antiretroviral therapy :ART)にアクセスできているという。2005年から10%の増加だ。CNLSの統計によると、210,000人のエイズ孤児がおり、彼らのうち27,000人は、14歳以下でHIVに感染している。
この小児科の会議は、「教育セクターに焦点を当てたHIV/エイズに対する経済開発貧困削減戦略」というテーマの下、開催される。アシームウェ博士は、この会議はHIVに感染していない赤ん坊の出産と同様に、HIVを持つ子どもたちのニーズを主張し啓発するのに役立つだろうと話した。また、この会議は、「教育にふさわしい子どもの役割」というテーマも設定され、9年間の普遍教育へのアクセス、ジェンダー不平等の軽減を保証し、測定可能な学習成果を伴う質的教育の確保を目的とする、ルワンダの教育政策の枠組みの下、議論が進められる。
(翻訳:中村 麻友)
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原題:Rwanda: HIV Mother-to-Child Transmission Down to Eight Percent
日付:12 November 2010
出典:The New Times
URL:http://allafrica.com/stories/201011120399.html
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