気になるのは卒業生たちの進路。ウガンダでは1997年に初等教育が無償化されたこともあり、初等教育の就学率が110%台*と比較的高いのですが、中等教育就学率は約18%と急落している現状です。しかし、2007年から昨年度までのブレスド小学校の卒業生14人は、なんと全員公立もしくは私立の中学校へ進学しています!あのボロボロの校舎だったころからは、想像もできないような大きな進歩です。
また、ウガンダエイズ委員会などの協力により年に3回ほど、学校の教師や高学年の子どもたちを対象にHIV/エイズの基礎知識や予防方法に関するセミナーが開催されています。
校長のカトー・ミレーさんは「木造の学校が、レンガ造りになったことで、天候に左右されることなく勉強ができ、また衛生的にも改善された。そして、地域住民がブレスド小学校を質の高い教育を提供する学校として認知するようになった」と、話してくれました。今後はより多くのエイズ孤児に教育の機会を与えるため、生徒数を増やす予定だそう。
帰り際、教室を覗くと先生の質問に対して手を上げ熱心に答えようとする多くの子どもたちの姿がありました。勉強できることの喜びを体現しているかのような彼らのキラキラした姿がとても印象的でした。子どもたちと学校の未来が楽しみです。
(文責:大島陸)
* 年齢に関わらず初等教育に就学する子どもの人数が、公式の初等教育就学年齢に相当する子どもの総人口に占める比率(出典:世界子供白書 特別版 2010)
>>ウガンダレポート -ブレスド小学校の今(1)生徒数が100名増!編-はこちら
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