ジンバブエの人々は直接、または間接的にHIVやエイズに苦しみ、病気と闘う人々にとって、差別や偏見がの大きな問題として残っている。
地域や家族にまでも避けられるHIV陽性者にとって、HIV/エイズ支援団体から治療行為のみならず、厳しい経済状態の中で生きていく元気さえも貰っていると言う人もいる。
チチュングウィザに住むSt Maryのタリロ・チワンハさん(49)は、1997年にHIV陽性だと知った。彼女は「1990年代のHIV/エイズの情報はとても不十分で、検査で陽性だと分かれば、当時それは死を意味した」と話す。彼女は、自分がHIV陽性者だということを認めるのに2年かかったという。また、地元の支援団体がなかったら、ここまで長くは生きてこられなかったと感じている。
その彼女の人生が好転し始めたのは、15名のメンバーで構成されているタリロ・サポートグループに加入した時からだ。「グループに加入するまで、孤独で悩んでいた私は心身ともに危険な状態だった。しかし、グループのメンバーは、私を助けにきてくれた。私が必要としている時に、理解して助けてくれる味方が近くにいたことは初めてだった。」と彼女は話す。
国家エイズ管理委員会、HIV/エイズと共に生きる人々の支援プログラムコーディネーターのシルベル・ムポフさんは、支援団体の存在は病気と闘う人々にとって、最善の救いになったと言う。「団体は、治療や栄養管理、またその他の関連問題などを含むいくつものテーマについて話し合う。また、そこで必要とされるのはメンバー内の打ち解けたコミュニケーションだ」と彼は話す。
しかし、その支援団体の前には今、事業の資金不足などの困難が存在している。
「HIV陽性者の人々にとって、支援団体はさまざまな形で支援を提供してくれるので、不可欠な存在である。HIV陽性者の中には、HIV陽性者だということで職場から追い払われた人もいて、傷ついた人がほとんど。そのような人々は、支援団体の中で、収入向上プログラムなどを通じて支えられ、元気づけられるだろう」とジンバブエHIV陽性者ネットワークのムサ・マコンドさんは語った。
(翻訳:長谷川楓)
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原題:Support groups help the HIV+ cope
日付: 21 March 2011
出展: The Standard
URL:http://www.thestandard.co.zw/local/28927-support-groups-help-the-hiv-cope.html
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