ケニアの現場ではここ数週間、少し早い雨期の到来に急かされるように、毎日朝晩畑仕事に精を出している姿をよく見かけます。
事務所のあるキスムでもよく雨が降っていて、天気の良い午前中から一転、午後には雷がゴロゴロ鳴り響く黒い雲がたちこめる日も多いです。
さて、そんな雨の日が続く中、現地事務所ではここ数ヶ月間アドミン業務が立て込んでいました。
一つ目は現地スタッフの雇用環境の整備。
これまでなぁなぁになってしまっていた部分を立て直すため、ケニアの雇用関連の法律を読み直し、プラスの規則として明文化していく作業です。この作業で何が大変だったかと言えば、専門用語の多い法律を英文で読まなければならなかったことと、さらにそれを規定として明文化しなければならなかったこと。読むのはまだ何とかなるにしろ、書くとなるとこれがまた時間がかかって仕方がありませんでした。。。でもこうして元の法律を一から読み込むことで興味深い発見などもあったりして、とても良い勉強になりました。そして、今回の雇用環境の整備で、現地スタッフの昇給と社会保障を充実させることになりました!
二つ目は就労許可の申請。
これは私(谷澤)の就労許可の延長手続きです。こちらは昨年手続きを経験したばかりなのでまだいくらか記憶が残っており、昨年よりはスムーズに進められていると思います。就労許可の手続きは、主に書類を揃えて移民局に提出→移民局からの連絡待ち→待ち→待ち→移民局に出向いて確認、というような流れなのですが、この手続きが首都のナイロビでしか申請できない上に(プラスの現地事務所はナイロビからバスで7~8時間くらいのところにあるキスムという町にあります)、待ち時間が読めないのが難です。移民局の人が「1ヶ月後に取りに来てください」と言ったとしても、その通りに結果がでていることはまずありませんので、何週間か余裕を持たせてナイロビに出向きます。が、「来週また確認しに来て」と簡単に返されてしまうことも稀ではありません。ナイロビとの往復だけでも時間と労力がかかりますから、こうも簡単に返されてしまうと泣きたくなりますが・・・忍耐あるのみ!ですね(笑)
現地事務所というと、どうしても海外事業の調整業務にフォーカスがあたってしまいがちですが、アドミン業務も事業の基盤を支える大変重要な役割を担っています。アドミンは地味な作業が多いですが、一人の事務所で色々な業務をこなしていく中で、こうした地味に見える一つ一つの作業の着実な積み重ねが、円滑な事業実施につながっているのだと実感しています。
(文責:谷澤明日香)