2011年8月15日から28日までの14日間、ウガンダのルウェロ地区でエイズ孤児のための学校建設を主目的とするワークキャンプを行いました。8月のA日程は、日本人7名、ウガンダ人7名の計14名という少人数での催行となりました。途上国に足を踏み入れるのが初めて、という参加者も少なくなく、不安もありましたが、日を追う毎に順応していく参加者たちの姿にたくましさを感じました。
今回のワークキャンプでは、上記に挙げた小学校の建設作業の他に、日本文化紹介・スポーツデーでの寸劇・エイズの知識を深めるためにウガンダ人キャンプ参加者との討論会や現地でエイズ啓発活動を行っている団体の施設訪問などを行いました。
建設作業
日本人、ウガンダ人のキャンプ参加者と現地の職人が協力し、教室の壁となるレンガ運び、レンガを接着するセメント作り、床を張るための土台となる土を敷き詰める作業を行いました。どの作業も見た目以上に体への負荷が大きく、皆、作業が終わるとお世辞にも心地よいとはいえぬ疲労感と同時に、充足感に満ちた顔をしていました。
日本文化紹介
「書道」を現地の子どもたちに体験してもらいました。はじめて見る筆や墨汁に興味津々の子どもたち。筆の使い方に四苦八苦しながらも、完成した作品を自慢げにみせてくる子どもたちの笑顔に感動したキャンプ参加者も多かったです。
スポーツデーで寸劇の披露
スポーツデーでは、差別によっていじめられているエイズ孤児をヒーロー戦隊が救う、という寸劇を、現地の言葉(ガンダ語)で披露しました。しかし、日本語とも英語ともかけ離れたガンダ語を覚えるのは容易ではありません。ウガンダ人と日本人が協力して一つの劇をつくりあげたことで、お互いの距離が一気に縮まったように感じました。
ワークキャンプは、新しい環境で、初めて出会う仲間たちと過ごす2週間の共同生活。楽しい時間だけではなく、キャンプ参加者それぞれが、ウガンダ人とのコミュニケーションに悩むなど、日々課題も抱えながらキャンプ生活を送っていました。答えがなかなか見つからないこともありますが、日本に帰ってきてからも、ウガンダで発見した自分の新たな課題や目標と真剣に向き合い、より大きな成長につなげて欲しいと思います。また、自分がそうだったように、もう一度思い出のウガンダに戻って来てくれることを期待しています。
文責:A日程キャンプリーダー・鈴木克治