PLASの現地活動現地レポート

ケニアレポート -この1年で、9千人にエイズ予防教育を届けた啓発リーダーらを表彰-

こんにちは、現地調整員の大島です。
みなさま、年末年始はゆっくり過ごされましたでしょうか?私はアフリカでの年越しが今回で2回目だったのですが、半そで短パンで過ごしていると、どうも新年を迎えた気になりません。唯一、新年を感じられたのは、日本から持ち込んだお餅で作ったお雑煮を食べた瞬間です。習慣というのは大事ですね。

さて、現地レポートは過去4回に渡りウガンダの新規事業についてお伝えしてきましたが、今回は久しぶりにケニアからのレポートです。

住民たちにより選出された啓発リーダーによる母子感染予防の啓発活動がスタートしたのは昨年の3月でした。当初50名だった啓発リーダーのうち、数名は各々の理由で啓発リーダーの活動から離れ、現在は43名の啓発リーダーたちが活動を継続しています。活動を離れた啓発リーダーで真っ先に思い浮かぶのは、昨年9月に不慮の事故で逝去されたボニフェスさん。私たちにとって最も悲しい出来事でした。彼の葬儀には、遠くに住む彼の所属区以外からも啓発リーダーが多数参列し、彼の死を惜しみました。彼の分まで頑張って活動していこうと決意を新たにする啓発リーダーたちを見て、彼らの強い団結力を感じました。

村の木の下で活動を行う啓発リーダー

現在活動を継続している啓発リーダーの中でも、病気で入院していた人や、学業で活動から一時期離れる人もいましたが、仲間の啓発リーダーたちと支え合いながら継続的に活動は実施され、昨年3月の啓発活動開始以降、延べ約9,000人の地域住民に対し、HIVの母子感染予防について啓発してきました。

啓発リーダーたちの活動に敬意を表し、昨年12月、啓発活動継続に対する表彰状を全員に送ることにしました。表彰当日は、43名全員がプラスの事務所を訪れ、表彰状を手渡すことができました。

駐在員谷澤から表彰状を受け取る啓発リーダー

啓発リーダーたちは、これまで開催された計4回の研修を受け、毎月活動を振り返りながら、啓発活動の質の向上に努めています。今後も母子感染予防の情報が必要な住民たちへ、効果的な啓発活動を継続していくために、啓発リーダーたちと二人三脚で2013年も活動を継続していきます。

同一準区の啓発リーダーたち。中央の女性は数ヶ月間入院していた時期もあった。

大島陸