ここ何年も満開の桜を見ておらず、春が恋しいケニア駐在員のヤザワです。
先日退避先のウガンダからケニアに戻ったのですが、帰ってきて以来キスムは曇天の日が続いており、雨期が近付いているようです。
さて、ウガンダでは養鶏事業を通じたエイズ孤児支援事業が動き出しました!
これまでのレポートは以下をご覧ください。
ウガンダレポート -地域でエイズ孤児を支える仕組みをつくる-
ウガンダレポート -エイズ孤児を支え合うために立ち上がった女性たち-
ウガンダレポート -エイズ孤児支援に向けて思いを共有するためのステップ-
ウガンダレポート -現地で大切にしている2つのこと-
ウガンダレポート -養鶏事業開始に向けた準備-
プラスが協力するのは、安定した養鶏事業を営むために必要となる、養鶏に適した鶏舎の建設と養鶏についての研修の実施です。特に鶏舎建設の協力では、プラスとパートナー団体が建設にあたり様々な役割を分担しており、お互いの役割や責任を明確にするため、建設を始める前に何度も話し合いを重ねます。
例えば役割分担の中には、建設資材の購入の際にパートナー団体に付き添ってもらい、建設資材の数や質などについてはパートナー団体側に責任を持って確認してもらうことになっています。本当はプラスがやってしまった方が早く済ませられるのですが、なぜ時間をかけてもパートナー団体に責任を持ってもらった方が良いのでしょうか?
パートナー団体のメンバーの多くは女性で、男性メンバーはほんのわずか。ウガンダでは「建設は職人(男性)の仕事」という意識が強く、建設に興味を持たずに職人に任せっきりにしてしまった結果、質の悪い資材が搬入されたり、資材が余計に見積もられ知らないうちに持ち去られてしまったり、手抜き工事で質の悪い建物になってしまったりすることも少なくありません。
プラスが関わった団体には、将来自分たちで建設をすることになったとしても、長持ちする、質の良い建物を作れるようになってほしい。そのような想いから、ちょっとした役割でもパートナー団体にできることはなるべく責任を持ってもらい、将来につながる仕組み作りを心掛けています。
会議では役割分担を確認する以外に、養鶏事業を実施することで想定される支出や収入、またどのようなタイミングでそれらの支出入が生じるかを一緒に算出するなど、養鶏事業を始めるにあたって具体的なイメージを膨らませてもらいました。全ての確認が済んだ3月10日に鶏舎建設の合意書を締結し、3月13日から鶏舎の建設が始まっています!