PLASの現地活動現地レポート

ケニアレポート -地域の月例反省会から見えてきたこと-

プラスでは、よりよい啓発活動を展開できるよう、啓発リーダーが区ごとにあつまり、月例反省会を実施しています。
月例反省会では、啓発リーダーが持ち回りで議長を務め、毎月の成果と課題、課題に対する解決策を話し合います。

月例反省会の様子

毎月の成果や課題を話し合うという、内容の重要性はもちろんですが、この「議長を持ち回りにする」こともプラスでは大切にしています。議長の経験を通して、議題に沿って話を進めたり、人をまとめたりするスキルを身に着けてもらおうという狙いです。そのため、持ち回りの議長はほぼ全ての啓発リーダーが経験しています。

啓発リーダーらは相談して活動計画書を作成しています

最初はスタッフが介入して、議論の流れを調整する場面もありましたが、現在では、参加者みんなが議長をサポートしながら参加者同士で助け合って議論を進めることができるようになっています。

また、月例反省会の内容をみてみると、前年度までと比較すると、成果や課題としてあげられるものの性質が大きく変化しています。

例えば、昨年までは成果としてあがるものは、「住民が啓発に対して喜んでくれた」という抽象的な内容が多かったのですが、今年度に入ってからは、「先月中に、HIVステータスについての相談を3件受けた」というように、具体的な内容と共に数値も示されるようになっています。
課題についても、以前は「住民から聞かれて答えられなかった質問があった」とう反省が出ていましたが、最近は「フォローアップ研修のおかげで、答えられない質問はほとんどなくなった」と、多くの啓発リーダーが自信を実感しています。

HIV陽性者サポートセンターで啓発活動を行っている様子

プラスではすべての活動をモニタリング、観察しており、質問の返答方法については、未だに答え方が不十分であると感じる箇所もあるのですが、以前とは比べ物にならないほど、啓発リーダーが自信をもって地域からの質問に答えることができるようになっている、と感じています。