Positive Livingキャンペーン世界エイズ孤児デー国内の活動

「現地スタッフの元隣人がルオに思うこと」/世界エイズ孤児デーキャンペーン特別企画「私のPositive Living」 vol.14

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4月16日〜5月31日の期間、プラスのボランティア、サポーター、協力者など活動を応援する人たちが毎日ブログを更新!
テーマは「私の Positive Living」。それぞれの生き方や想いを通して、前向きなエネルギーをお届けします。
全国どこからでも、「今日はどんな記事に出会えるかな?」とアドベントカレンダーのようにお楽しみいただける企画です。
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ポジティブ・リビングと聞くと、なにか気合を入れて前向きにガンガン進んでいこう!という風に感じてしまうけれど、僕は全くそういうタイプではありません。それでも今の自分をそれなりに認められているのは、プラスのお相手でもある、ルオのおかげかも知れません。幸い、ケニアに暮らしていたおかげで現地の様子を具体的にイメージできます。そこで僕なんかではなく、ルオについて少し書かせていただくことにします。

日本にいると、ルオのルの字も聞きませんが、ケニアでは主要な民族です。どんな人たちかを一言でいうのは難しいけれど、人懐っこくて、話すのが好きで、お金が好きで、自分勝手自分に正直な人たちです。正直に言うと、ルオを好きという日本人は少数派。一緒に仕事をすると、全く進みません。時間は守らないし、相談とくればお金のことだし、いろいろと理不尽。10やろうとしたことが、お世辞抜きに1も進まない。プラスのスタッフも本当に苦労されてると思います。身をもって実感しただけに、頭が下がります。

それでもルオと関われてよかった。そう言えるのは、彼らの言葉や行動が、とても素直なものだと気づいたからです。みんな自分のやりたいことを素直にやります。それから、みんなが自由すぎるせいか、理不尽をわりと受け入れて、受け流してしまいます。問題も含めてなんとなく共存してしまう感じです。ケニアの現状は決して良いとは言えません。HIV/AIDSを含めて、問題を数え上げればキリがない。僕からすれば、とても生きづらい国です。それこそポジティブさを忘れてしまうくらいに。それでもルオは僕よりも屈託なく笑います。それは彼らが持つ素直さから来るのだと、僕は思います。

物事を良い、悪いでばっさりと切ってしまうと、割り切れない部分には目が行かなかったり、しんどくなってしまいます。それよりも、頭と心を柔らかくして、「ああ、そうくるのね」と、いちど受け入れてみたらどうか。うまく行くことばかりじゃない。前向きになれるときばかりじゃない。辛い時は辛い。でも楽しい時がきたら素直に笑えばいい。そんなものなんじゃないか。

最後に。ちょっとでも日本のことを知っているルオはみんな、「日本に行きたい!」といいます。ケニアに暮らす日本人はみんな「日本に(一時)帰りたい!」といいます。日本はほんとうに魅力的な国です。そんな国に生まれたことは、ほんとうに幸せなことです。それだけでポジティブになれるくらいに。

▼著者プロフィール
水谷 圭吾

富山大学人文学部考古学コースを修了後、福井県教育庁埋蔵文化財調査センター勤務を経て、2010年1月から2012年8月まで青年海外協力隊としてケニアに派遣。ケニア西部キスム市のキスム博物館で文化財保護隊員として活動。居住アパートがプラス現地事務所と同じだったため、現地スタッフと知り合う。帰国後、両親の元でトマト農家を営む。プラスマンスリーサポーター。

 

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