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4月16日~5月31日の期間、プラスのボランティア、サポーター、協力者など活動を応援する人たちが毎日ブログを更新!
テーマは「私の Positive Living」。それぞれの生き方や想いを通して、前向きなエネルギーをお届けします。
全国どこからでも、「今日はどんな記事に出会えるかな?」とアドベントカレンダーのようにお楽しみいただける企画です。
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ウガンダで出会ったバイブル
バイブルと呼べる一冊の本がある。
パウロ・コエーリョ著の『アルケミスト』だ。
世界中で読まれている大ベストセラーだからご存知の方も多いだろう。
本文を暗記してしまうほど、何度も読んだ。
主人公のサンチャゴの生き様はPositive Livingそのもの。
じつはこの本、大学1年のとき初のアフリカ渡航の際にウガンダでいっしょだった仲間が、ケニア・エジプトと旅を続けた自分に託してくれたものだ。
はじめてのエイズ孤児との出会い、そして苦しくても強くたくましく生きる姿。
そうした状況で出会った一冊の本。
19歳の夏、この二つの出会いがぼくの大きなターニングポイントとなった。
3年間働いた会社を退職
いわゆるバックパッカーで、世界を旅していた学生時、この本はバックパックのいちばん手に取りやすい位置に常にあった。
しかし、就職してからというもの、その本は閉じられたまま。
暗記していたはずの、本文を思い出すこともなかった。
仕事はたのしかった。周りのメンバーにも恵まれ、非常にすてきな時間をすごした。
でも、このままでいいのかって疑問がふと頭をよぎった。
そのとき、もう一度『アルケミスト』を手に取った。
「いつか・・・」「あと何年かしたら・・・」と先延ばしにしていたこと、
そうするなかで日常のなかに埋もれていったこと、
それを突きつけられた気がした。
この2月、3年弱働いた会社を退職。
そして、慣れ親しんだ土地を離れる決意をした。
もちろん、いろんなリスクや不安に襲われたことも。けれど、自分にとっての宝物のために突き進むこと、そうすると周りが自然とサポートしてくれること、そのことに気付いていたからか、不思議と怖くはなかった。
ポジティブリビング溢れる町
今、ぼくは宮城県南三陸町にいる。
千年に一度といわれる大災害に見舞われた土地。
すべてを失い、ゼロどころかマイナスに陥った人々。
だけど、歩みを止めずに突き進む人がいる。
それも一人や二人ではない。
「Positive Living」を体現している人々が、町にあふれている。
どこかウガンダやケニアで出会った、奮闘する地元住民を彷彿とさせる。
あのとき、ぼくたちが大事な教えをもらったように、
またこの地でもぼくは同じことを毎日教わっている。
あえて語弊を恐れずに言う。
今、日本中で南三陸ほどおもしろい町があるだろうか。
ぜひ、会いに来てほしい。
最後に、『アルケミスト』のなかでもとくに印象的なフレーズを数点だけ紹介して、締めとしたいと思う。
少年は風の自由をうらやましく思った。そして自分も同じ自由を手に入れることができるはずだと思った。自分をしばっているのは自分だけだった。
私は過去にも未来にも生きていないからです。(中略)人生は私たちにとってパーティであり、お祭りであります。なぜなら、人生は、今私たちが生きているこの瞬間だからです。
おまえが何かを望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれるのだよ
夢の実現を不可能にするものが、たった1つだけある。それは失敗するのではないかという恐れだ
▼著者プロフィール
浅野拓也
2007年プラス主催のウガンダ国際ワークキャンプに参加。それ以後、ボランティアスタッフとして活動。世界エイズ孤児デーキャンペーン2009、2010のチーフなど国内のイベント・広報を多数実施。
2011年4月に広告制作会社に新卒入社。3年間の編集・ライター経験を経て、現在南三陸町に移住して復興支援事業に携わっている。