前回の現地レポートでお伝えした通り、プラスではケニアで新しいパートナー団体を探し始めました。
ケニアの中でもHIV感染率の高いシアヤとホマベイの2地域に限定し、候補となりそうな団体をリストアップします。プラスのミッションとの親和性、これまでにエイズ孤児を支援した事業の経験などプラスにとって重要な点を基準としました。また活動の継続性を鑑みてケニア人によるオーナーシップのある団体を候補としました。団体候補を探すにあたりプラスが日本でお世話になっている方にもご協力いただきました。
シアヤとホマベイの位置 (出典:Kenya HIV County Profiles, MOH 2014)
その後、候補団体にEメールや電話で連絡を取り、現地での面談の日程を調整しました。ホームページにある連絡先に連絡をしてもEメールの返信がなかったり、電話がつながらなかったりといった団体もありましたが、面談できる団体を複数確保し現地に向かいました。
現地では、マタツと呼ばれる乗り合いバスを乗り継ぎ団体のもとを訪れます。日本のようにきちんと住所がある訳ではないので、電話でやりとりをしながら「〇〇のバスステージの前で待ち合わせましょう」と言ったように、分かりやすい場所で落ち合い、彼らの事務所に一緒に向かいます。事務所では予め設定した質問をし、答えを1つ1つ記録していきます。
今回の現地訪問を通して、HIV陽性者支援や孤児支援の活動を現地で地道に続けている団体が少なからずあることを感じ取りました。ニュースなどで大きく取り上げられることはありませんが、彼らによる日々の活動の積み重ねによって少しずつ現地社会やそこに生きる人々に変化をもたらしていることも分かりました。
そんな彼らと一緒に事業を展開し、さらによりよい社会を実現するために、今後は事業形成に向けて動いていきたいと思います。今回の現地訪問では6団体と面談することができ、そのうち3団体と事業形成に向けてやりとりを開始しました。進捗については今後もアップデートさせていただきます。
(文責:巣内)