ウガンダのジンジャ県で行っているペーパービーズによる生計向上事業では、エイズ孤児を抱えるHIV陽性のシングルマザーたちを支援しています。今日は、事業に参加するシングルマザーをご紹介します。
Proscoviaさん50歳。
Proscoviaさんは、2003年に夫がHIV/エイズで亡くなりました。
その後、Proscoviaさんの兄弟が亡くなったことなどから、その子どもたちを引き取り、3人の子どもを育てることになります。
子どもたちは、現在17歳、10歳、6歳。2014年のプラスの支援開始から、滞りなく全員が学校に通っています。
Proscoviaさんは、ペーパービーズの事業に参加し、そこで得た資金でさらに「養鶏」のスモールビジネスを始めました。
2015年10月に、たった20羽から始めた養鶏は、現在200羽まで拡大しています。これにより、ペーパービーズの収入だけでなく、養鶏からも収入を得ることができるようになり、アクセサリー制作を除いた収入は、支援開始時から約1.5倍になりました。
ジンジャ県の本事業では、半分ほどのママたちが、ペーパービーズ製作にとどまらず、さらに新しいスモールビジネスに投資を開始しています。
当初の事業では、そこまでの展開を期待していたわけではないのですが、制作技術だけでなく、会計やマーケティングなどのスキルを得たママたちは、自発的に新たな生計向上にもチャレンジしているのです。
養鶏以外にも、ヤギや豚の畜産にチャレンジする方もいらっしゃいました。
こうして家庭の財産を積極的に増やすことで、さらに教育費や生活費などを安定してねん出していくことができるのです。
予期しなかった前向きな変化に、私たちも勇気をいただきました。