前回、前々回とレポートしてきたHIV陽性のシングルマザーとその子ども(エイズ孤児)たちの経済的自立のための農業事業。
今日は支援を受けるシングルマザーパメラさんのお話です。
>>前々回「ケニアレポート ―PLASの新たな挑戦、アグロフォレストリーとは?―」
>>前回「ケニアレポート ―森林局と共に考えた植樹の4つの条件とは?―」
初めての収益!その使い道とは?
事業に参加するパメラさんは、初めての野菜の収穫で得た2,500シリング(約3,000円)の使い道を教えてくれました。
まず子どもの学用品を買い、試験料を払いました。ケニアでは進級等のための試験に費用がかかり、家庭が負担しなければならないのです。
勉強をがんばってクラスで2番の成績を取った子どもにはご褒美としてお小遣いをあげました。
さらに、次に植える野菜の種を買うために貯金をし、残りは食糧や日用品を買うために使いました。
野菜の収穫で広がる夢
パメラさんにこれからの子とも聞いてみました。
パメラさんは「急な出費や子どもの将来の学費のために、もっと働いて貯蓄をしていきたい」と前向きに話をしていました。
事業を通して、収入を得る手段やスキルを得たことで、母親としての彼女の夢が広がっていきます。