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【特集】 アフリカの花屋・萩生田愛さんインタビュー(1/2)

お店の入口

東京・広尾にある「アフリカの花屋」をご存知ですか?

アフリカの花屋「AFRIKA ROSE」

こちらの「AFRIKA ROSE」は、アフリカのケニアからフェアトレードで輸入したバラの専門店。国内ビジネス展開が現地に多くの雇用を生み出すなどの貢献を実現しています。

5月19日開催のPLASチャリティパーティーでは、AFRIKA ROSE創業者の萩生田愛さん(株式会社Asante 代表取締役)をお招きします。

萩生田さんは、一体どんな方なのでしょうか? どんな思いでAFRIKA ROSEを創業されたのでしょうか?
PLASスタッフがお話をうかがいました。

萩生田愛さん
萩生田 愛 さん

愛情あふれる人たちと一緒に存在する花屋さん

『AFRIKA ROSEは、萩生田さんにとってどんなお店ですか?』

AFRIKA ROSEは、素敵な人たちに支えられて存在しているお店です。このお店は2015年にオープンしましたが、クラウドファンディングで資金を集めたり、壁にペンキを塗ったり床を敷いたりという内装も、お客さんと一緒につくったお店なんですよ。

お店にいらっしゃるお客様は愛情あふれる方ばかりで、大切な誰かのことを常に考えていらっしゃいます。そんな素敵なお客様が、継続して買ってくださったり、お友達やメディアに紹介してくださったり、そんな風にしてアフリカローズが広がっていっています。
スタッフとお客様との距離も近いです。例えばオンラインショップをオープンして最初にバラをお買い上げいただいたお客様はシェフの方で、イベントの時にバラ色のマカロンをつくっていただいたり、出版記念パーティの時にはお料理をつくっていただいたりもしました。

そんな風に、皆さんの暖かい心に色々な形で協力してもらって、一人ひとりの想いがあるから存在する、そういうお店です。

お客さんと花屋/売る側と買う側という関係ではなく、バラを愛でたりアフリカの貧困を解決したり、一緒に素敵なことをやっている仲間という意識なのかな。

 

お店の入口
お店の前を通りがかる人は、思わず足を止めてバラの花に魅入ってしまいます。

『萩生田さんは人を大切にされているんだなと感じました。萩生田さんにとって「人」とはどういう存在ですか?』

自分の価値観をリニューアルさせてくれる存在です。

人は生きてる中でたくさんの人と関わり刺激を受け、色々考えて自分の価値観が形成されていくのだと思います。人は誰でも自分の嫌な部分があると思いますが、今の私が、心の奥底にある嫌いな自分のことを、それも含め自分自身なのだと認められるようになったのも、AFRIKA ROSEの素敵なお客様や素敵な仲間たちが私の価値観を新しくしてくれたからです。

人と接することで視野が広がったり深く考えられるようになり角度を変えて物事を捉えられるようになり、どんどん幸せの扉が開いています。

 

 

内気だった子供時代と、転機となったオーストラリア留学

『昔から花屋さんになりたかったんですか?』

小さい頃、お花屋さんやケーキ屋さんになりたいと言っていた時期もあったそうです。

高校生の時は、実際にお花屋さんでアルバイトをしようと思ったことがありました。それを両親に相談したところ「お花屋さんは朝早いし力仕事だし、綺麗なお仕事に見えるけれど、大変だから別のアルバイトにしたら?」と言われて、結局別のアルバイトをすることにしました。

でも、それは誰かに言われてそうしたことで、自分の決断ではないですよね。もしかしたらその時のお花屋さんで働いてみたいという気持ちが残っていたのかもしれませんね。

 

『海外に興味を持ったきっかけはどのようなことですか?』

幼い頃から海外の人と接する機会は比較的あり、また祖父が「めぐちゃんは、英語をしゃべれるようになって、世界で仕事をする人間になりなさい」とよく言っていましたから、なんとなく海外には自然と意識が向いていたと思います。

とりわけ一番大きな出来事だったのは、高校生の時に交換留学で行ったオーストラリアでの経験です。
そこには、黒板を写すだけではなくディスカッションをしたり、先生に都度質問してみんなでクラスや授業をつくっていく、日本とは違ったクリエイティビティがありました。文化や伝統が何もかも違っていて、その違いが面白かったんです。

そして進学先を考える中で、海外であればよりユニークな経験もできるし、様々なバックグラウンドを持った人と知り合うことで自分の深みや豊かさにつながると思って海外の大学に行こうと思いました。

 

『この時から色々な人や価値観と接することに面白さを感じていたんですね』

今でこそ人前で話したり楽しく話す社交性を身に付けましたが、実はもともと小学校の頃はかなり人見知りで引っ込み思案でした。
授業中に先生に教科書を読むように言われても、恥ずかしくて読めない。下を向いて、無視(笑)

お友達の家に行っても、別の子の靴が玄関にあると、そのお友達の家に入れなくなってしまうほどでした。休み時間にお友達が遊んでいても「仲間に入れて」と言えなくて、一人で折り紙を折ったり絵をかいたりしているような子です。

本当は欲しいのに欲しいと言えない、一緒に遊びたいのに遊びたいと言えない、そんな自分を変えたかったのかもしれません。
それがオーストラリア留学で吹っ切れたというか、新しい自分に会えた気がしました。

(異なる文化の中では)恥ずかしいとか言ってられないじゃないですか。
とにかく何でも言わなきゃいけないし、伝えるために身振り手振りで必死にコニュニケーションをとろうとした経験は、ブレークスルーになりました。
また、たとえ私が変なことを言っても、“変”ではなく“ユニーク”と受け取ってもらえたことも大きかったんだと思います。

もっと自分を開花させるために新しい環境に飛び込もう!と思い、アメリカの大学に進みました。

 

その後、大学でアフリカの貧困問題に出会ったことがきっかけで、萩生田さんはアフリカに飛び込みAFRIKA ROSEの起業を決意します。

 

5月19日(土)に東京で開催されるPLASのチャリティーパーティーで、萩生田さんにはトークセッションにご登壇いただきます。
萩生田さんの話をもっと聞きたい方はこちらからお申込みください!