現在PLASが実施しているクラウドファンディング「エイズと共に生きる、ウガンダの若者の未来をつくる職業訓練を!」に関連して、前回の記事の続きです。
過去に実施したクラウドファンディング「エイズによる貧困の連鎖からの脱却へ。ケニアのママを支えたい!」(2016年10-12月
Readyforで実施)のその後の現地の様子をお届けします。
「子どもの夢を、全力で応援したい」
~ママたちの変化が子どもの未来を切り拓く~
このプロジェクトで実施した2つの事業のうち、前回記事では1つめの「生計向上支援」のその後を取り上げました。
2つめの「カウンセリング・キャリアプランニング支援」では、2017年1月からの1年間で50家庭のママと、子どもたち50名に支援を届けました。
取り組む課題と、解決の方法
PLASが活動する地域は、孤児や貧困家庭が多く暮らしています。
子どもたちは、進路に関する情報が限られているため、どのように将来の計画を立てていけばよいか十分なサポートが得られないまま、学校教育から離れていってしまいます。
保護者も、子どもの成長や進路についての情報を持っていないため、必要なはたらきかけができずにいます。
このカウンセリング事業では、エイズに影響を受けながらも、自らの人生設計に基づいて行動できるライフスキルを身につけられるよう、現地のカウンセラーたちが子ども・保護者それぞれに働きかけています。
事業のゴールは、「子どもたちが自分の意志で将来を計画し、選択できる力をつける」ことです。
プロジェクトでは、みなさまからのご支援でパートナー団体と4つのことを実施することができました。
- カウンセラーを育成する
- カウンセリングのプログラムを作る
- 全7回のカウンセリングセッションをママと子どもたちに実施する
- パートナー団体と事業の成果をモニタリング・評価し、次につなげる
「希望をもって努力すれば、違った未来がつかめる」ーある女の子の変化
カウンセリング・セッションに参加したママたちには、ポジティブな変化が現れていることが分かりました。
たとえば、トタン屋根の小さな家に暮らすママ、パメラさんと、娘のドロシー15歳。
HIV陽性で、一人で家計を切り盛りしているパメラさんは、経済的に苦しい日々でした。
将来の夢や希望を持てずに暮らしていたドロシーさんは、勉強にも身が入らない毎日・・。
けれども、事業に参加したことで、ドロシーさんは、
「希望を捨てずに努力すれば、違った未来がつかめるかもしれない」
と感じ、勉強に励むようになったとパメラさんは嬉しそうに話してくれました。
パートナー団体のスタッフからも「この事業は、小さな一歩が大きな変化を起こす可能性がある」という言葉が。
さらに、この事業に参加している子どもが通う学校の校長先生からは、こんなコメントが寄せられました。
「PLASのカウンセリング支援によってもたらされている子どもたちへの良い影響にとても感謝しています。カウンセリングを受けている生徒の宿題は改善され、学校で勉強するモチベーションも上がっています。今後のカウンセリングの展開も楽しみにしています。」
私たちが実施した調査でも、保護者や子どもたちの変化が数字でも見えてきました。
これからも、ママたちや子どもたちのニーズにあわせたプログラムを届け、子どもたちの「未来を切り拓く力」を引き出していきます。
最後に:PLASの新たなチャレンジを応援ください!
クラウドファンディング
「エイズと共に生きる、ウガンダの若者の未来をつくる職業訓練を!」
いまPLASは新たな挑戦をしています。
今度の舞台はウガンダ。
HIV陽性であることにより、健康の面で・社会的な面で・経済的な面で、困難な状況にある20歳前後の若者たちを対象に、職業訓練と開業支援を実施するプロジェクトです。
彼らは、自身がHIV陽性であり、そして、かつてはエイズ孤児でした。
「ここで暮らしても未来はない」とこぼし、「どうせ自分は死ぬ運命だ」と引きこもるHIV陽性の若者たち。
そんなHIV/エイズと共に生きる彼らに、未来を切り拓く力を届けたいのです。
このプロジェクトに必要なのは、【8月10日(金)までに350万円】。
どうかみなさんのご支援をよろしくお願いします!
https://readyfor.jp/projects/uganda-plas