イベントイベントレポート国内の活動

国際協力NGOが教える、社会課題の見つけ方,取り組み方(イベントレポート)

2018年7月24日、PLASオフィスで定期イベント「PLAS-Room」を開催しました。

今回のタイトルは「国際NGOが教える、社会課題の見つけ方・取り組み方」。
PLASにとっては、初めての講演タイトルです。

この企画は、
「社会課題に取り組むときのポイント」のように少し一般化して抽象度をあげれば、たとえ取り組む課題のフィールドが国内外で違ったり課題の分野が違っても、臨む姿勢やスキルには通じることがあってお互いに学びあえるものがある
そのような考えで、通常の定期開催イベント「PLAS-Room」の活動紹介に少しアレンジを加えたものです。

 

■講演の中から門田の言葉を引用

Q. 取り組む社会課題を見つけるにはどうしたらいいと思う?

A.
「まずは行動してみる」というのが私の中での答えです。
本を読んだりドキュメンタリーを観たり、色々な形で勉強はできますが、やはり現場にふれること―いろんなものが足りなくても、まずは自分が行動してみることで、すごく心に触れるものってあると思うんですね。

逆に言うと、これは違ったなっていうものも、やっぱりあると思います。
私も難民問題や養護施設での活動をしていた時期がありましたが、結局エイズ孤児支援にたどりつきました。
たくさん行動を積み重ねたからこそ、少し確信めいたものを感じることができるというのもあるし、いろんな問題に出会って一番ピンとくるものを選べるということがあると思います。

Q. 社会課題に取り組むうえでどのようなことが大切だと思う?

A.
ニーズと実現したい社会像を、現場の中でよく考えることなのかなと思います。
ニーズというのは、例えば貧困状態の人に「何が必要ですか」ときくと、大体の人は”お金がほしい”とか”食糧がほしい”と言うんですね。
そこでお金や食料をあげることもできると思いますが、それはニーズというよりウォンツに近いのかなと思います。ここでの実際のニーズというのは、その人たちが自分たちでお金を稼いで自分たちで暮らしていけることなんじゃないかと思っていて、本当のニーズが何なのかを見つけていくことが大事だと思います。

またどんな社会を実現したいかを考えるのも大事だと思います。
私たち(PLAS)の場合、子ども達が自分で未来を切り拓いていくことが大事だと考えているので、家計が潤って生計向上するだけでなく、親が子どもの理解を深め、同時に子ども自身は自分で未来を切り拓く活力や希望をもたないといけないと考えて、「生計向上支援事業」と「カウンセリング事業」という活動をしています。

そういう風にして、ニーズと実現したい社会像をすり合わせていくことが大事だと思います。

■参加者ワークショップ「感字」発表

そして最後には、参加者のみなさんに、講演の感想を漢字一文字で表現する「感字発表」ワークショップを行いました。

「深」「創」「行」「動」「自」「美」「赤」「柔」…いろいろな漢字で、それぞれの感想を発表していただきました。