現在、ウガンダに出張している海外事業マネージャーの三関より、現地レポートが届きました!
今回のレポートは、ウガンダで協働している団体、マルチパーパスとのカフェ事業の様子です。
教育費を払え、石鹸を買えるようになった
今日は現地パートナーとカフェビジネス事業の受益者を訪問しました。
「カルレ」という地域でカフェを経営しているアイシャとローズに会えました。
前回訪問した時の写真をプレゼントしたところ、自分が映った写真が今まで持っていなかったということで、とても恥ずかしそうに喜んでくれました。
アイシャは7人の子どもを養っています。
5名は実子で、他の2名は亡くなった兄弟の子どもを引き取っているそうです。
カフェビジネスに参加するようになって、教育費を払え、生活必需品である石鹸等を変えるようになったと笑顔で話してくれました。
(写真)アイシャとマルチパーパスのスタッフ
カルレの2名は、2018年8月から始めったカフェ事業に参加していて、2年間の支援を受け、2019年9月で支援から卒業する予定となっています。
カフェビジネスに慣れて、新しいジュースの販売にチャレンジするなど意欲的に取り組んでいる姿を見て、安心して彼女たちが”卒業”のステージにいることを実感しました。
衝撃のお休み理由から立ち直ったアイシャ
しかし、アイシャが一時期お休みしていたということで理由を聞いてみました。
それがなんとも驚くべき内容でした!
「息子(18歳)の保釈金200万シルを払うために必死にお金を集めていた」
というのです。
200万シルというのは日本円で5万9千円程度。
カフェの店舗の賃料が月に10万シルなので、家賃の20カ月分ということです!
そのためにアイシャは重要な財産である家畜の鶏やヤギをすべて売り払い、親族や近隣に頭を下げて経済的支援を集めたそうです。
(写真)アイシャ(左)が息子の話について話してくれているところ。
なんとか200万シルを警察に支払い、息子は無事に釈放されました。
その息子さんが犯した罪は、未成年(16歳)の女性とお付き合いしていたことに関することでした。
息子は18歳になっており、一緒に住みながらも独立していたので、アイシャは彼がどうしているのか気に掛けていなかったということでした。
貯金や家畜の財産を失いましたが、息子が15年の禁固から釈放されてとりあえず安心したようです。
しばらく落ち込んでいたようですが、今は元気に働いていています。
ウガンダでシングルマザーやその子どもたちの支援をしていると、いろんなことが起こります。今回正直に状況を話し、相談してくれてよかったなと感じています。
引き続き、彼女たちが安定した収入で子どもたちを安心して育てていける環境を保てるように見守っていきます。