将来に不安を抱えている親子は少なくない
今日はPLASがケニアのビタで実施しているライフプランニングの力を育てることを目指すSCOPE(スコープ)事業について、レポートします。
(写真)海外事業マネージャーの三関が子どもの発達について説明しているところ
この事業では、子どもたちが将来どんな職業に就きたいかだけでなく、どんな人間になりたいか、どんな家族を持ちたいのかを保護者と一緒に考えていきます。
自分の将来に不安を抱えている子どもが多く、夢さえ持っていない子どもも多くいます。
保護者からは
「高校に行かせてあげたいけど、自分が行っていないからどんな手続きが必要でいくら必要なのかわかっていない」
という声も聞こえてきます。
ライフプランニング事業は、スタッフが各家庭に訪問して、個別カウンセリングを通して将来に対する考え方や親子でのコミュニケーションの改善を図ります。
教師たちと議論した「子どもたちの夢」
今回は子どもたちが通う学校の教師とライフプランニングについて議論しました。
学校では、キャリアや進路について話合うような時間がなく、子どもたちがどんな夢を持っているのか把握できていないということでした。
(写真)現地パートナー団体スタッフからプロジェクトの説明。「キャリアってなに?」
また、「どのような仕事をしたい」かと同時に「どんな人間になりたいか」という質問には議論が盛り上がりました。
人はひとつの側面だけで見られることもありますが、多面的な顔を持っています。
例えば教師たちは、
・職業として厳しい教師
・家に帰ってたら優しいお父さん
・妻にとっては頼りになる夫
・週末はサッカーを楽しむサッカープレーイヤー
・教会にいけば歌が上手と有名
などなど、いろんな顔を持っています。
こうした人の持つ多面性について、改めて知ってもらいました。
「どんな人になりたいか」という問いを持つ大切さ
小さいころになりたかった職業にかならずしも、みんなが就けるわけではありません。(それは日本で暮らすわたしたちも同じですね。)
PLASは「職業」としての夢をかなえるということにこだわらず、その仕事がどのような仕事でどんな知識や技術が必要なのかを知り、自分で選べるようになるお手伝いをしたいと思っています。
そして、「職業」だけではなく、「どんな人になりたいか」という問いを持つ大切さを伝えています。
自分の人生に悲観するのではなく、前向きに人生を進めるように、PLASができる限りの支援をしていきます。
(写真)先生たちと集合写真