PLASは事業地のケニアで、4月の第1回の緊急支援に引き続き、8月3日に第2回の緊急支援を行いました。
各家庭に食糧と石鹸の配布を行い、手洗い指導を実施
今回は、HIV陽性のシングルマザー家庭や、貧困家庭など子育てをする90世帯に、1か月分の食糧と石鹸の配布を行いました。
配布した90家庭分の物資は、一家庭当たり
・メイズ(トウモロコシの粉)20 kg
・米20kg
・豆20kg
・食用油3リットル
・砂糖2kg
・粉ミルク1kg
・塩2kg
・液体石鹸300ml
にもなります。
これらを1家庭ごとにパッケージ化して配布しました。
配布の前には、再度手洗い指導や感染症予防について啓発も行っています。
配布には各家庭の子どもたちも参加していたので、子どもたちも一緒に新型コロナウイルス対策を学ぶことができました。
配布後は、子どもたちはお母さんが食糧を家まで運ぶのをお手伝いしていました。
支援を受けた90家庭は、それぞれが新型コロナウイルスの深刻な影響を受けています。
現地のパートナー団体であるビアジェンコのスタッフが、緊急支援を受けた一人であるカレンさんに、「新型コロナウイルスのどんな影響を受けているか」、インタビューを行いました。
3日間食べ物がなかったときもありました
「新型コロナウイルスによって、生活は厳しくなっています。とくに、経済的に厳しくなりました。食べ物を得ることは簡単でなく、家族で食べる食事が十分でないときもあります。
最初のロックダウンが発表されたときから、ほとんど1日食べ物がないときもありました。事態はどんどん悪くなり、3日間食べ物がなかったときもありました。
ですが4月にPLASの支援のおかげで食べ物を受け取ることができ、日々を生き抜く希望が持てました。もしPLASがいなかったら、子どもたちと一緒に今どこで生きていたかわかりません。
ビジネス(木炭の販売)については、現在は少しずつ再開されています。でも、新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来、これまで何もうまくいっていません。交通費は2倍や3倍になり、モノやサービスの値段も高くなり、生活が苦しくなりました。」
子どもや家族のために、必死に耐えている
子どもへの影響はどんなものがあるのでしょうか。カレンさんはさらにこのように話を続けました。
「新型コロナウイルスは、子どもや親、そしてコミュニティにとって大きな課題です。
子どもたちはソーシャルディスタンスを保つなど、感染防止に必要な行動をとることをよく忘れてしまいます。
子どもが家にいるときは目が届きやすいのですが、外ではサッカーなど友達同士で遊びたがるので、ソーシャルディスタンスは守られていません。
親も、家族のために食べ物を得ることに必死で、衛生面に気を配る余裕がありません。」
新型コロナウイルスの影響を小さくするためにやっていることとして、こんなことも話してくれました。
「家計を守るためにできることはなんでもやっています。
ビジネスとしてやっている木炭の販売のほかに、近所で掃除や洗濯などの仕事も始めました。今は、苦しい状況ですが、ただ耐えるしかありません。」
ケニアにいる私たちのことを忘れないでいてほしい
現地パートナー団体ビアジェンコからは、今回のPLASからの支援にとても感謝しているという言葉をもらいました。また、今後とも、日本の皆さんがケニアにいる私たちのことを忘れないでいてほしい、と心からの願いを受け取りました。
PLASでは、これからも子どもたちとその家族が、コロナ禍の厳しい状況にあっても希望をもって日々を生きれるよう、命をつなぐ支援を引き続き行っていきます。
是非、継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをご検討いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
https://www.plas-aids.org/support/monthlysupporter
☆PLASのこれまでの緊急支援について
2020年4月
ーケニアにて90世帯に1か月分の食糧・石けんの支援をとどける
ーケニアにて14の村、14か所に手洗い場を設置
2020年5月
ーウガンダにて59世帯に1か月分の食糧・石けんの支援をとどける
2020年6月
ーウガンダにて50世帯に1か月分の食糧・石けんの支援を開始、40世帯への支援が完了
ーウガンダにて140世帯に1か月分の食糧・石けんの支援を開始
2020年8月
ーケニアにて90世帯に1か月分の食糧・石けんの支援をとどける[New]
ーウガンダにて61世帯に1か月分の食糧・石けんの支援をとどける[New]