2020年4月より、JICA(独立行政法人国際協力機構)の草の根技術協力事業として、「ケニア国エイズ孤児を抱える貧困家庭の生計向上とキャリアプランニング支援事業」を実施しています。
この事業は、ケニア共和国ホマベイ郡ビタ準郡ゲンベ地域で行われ、就学年齢にあるHIV/エイズに影響を受ける孤児や貧困家庭に暮らす子どもが就学や就労の選択肢を増やすための総合的支援プログラムを構築し、自立支援を促進することで地域社会の発展に資することを目指しています。
事業の対象は、子ども50名とその子どもを抱える貧困家庭・片親家庭のHIV陽性を含む保護者50名で、間接的受益者として子どもの兄弟姉妹150名がいます。
現在、新型コロナウィルス感染拡大のため、一部の活動に遅延が出ている状況で、現地パートナーNGO・ビアジェンコと連携しながら、遠隔にて事業を進めています。
2020年10月、プロジェクトの目標を達成するために、新型コロナウィルス感染予防活動を追加で行うことを決定しました。
手洗い場所の設置、体温計・石鹸・マスクの配布を行います。また、配布時に感染予防の啓発を行います。対象は、ゲンベ地域の小学校15校、ヘルスセンター18施設、病院1施設です。
10月から学校が再開されてたため、子どもたちが安心で通学できるように急いで活動を進めていきます。また、地方の小さなヘルスセンターには、非接触体温計がないなど、基本的な設備・備品が揃っていない状況もあり、各施設に体温計やマスクを配布していきます。
猛威を振るう新型コロナウイルス感染症は、ケニアの地方に村々に住む脆弱な環境にいる子どもたちも大きな影響を及ぼしています。安心して家族と暮らし、通学できるように、引き続き、PLASは活動を続けて参ります。