1月21日に海外事業マネージャーの三関がケニア事業地・ビタに到着しました。新型コロナウイルス感染症の影響により、約10か月ぶりの渡航となります。
アフリカに渡航することができない間、日本からの遠隔と現地パートナー団体、現地スタッフの協力のもと、ケニアでは2020年4月と8月に食糧支援を行いました。コロナ禍でコミュニティで食糧の調達から配布をしてくれたのは、現地パートナーNGOであるビアジェンコです。
【現地からの最新レポート】
新型コロナウイルスの影響で変わった生活、そして食糧支援について、物資を受け取ったケニアのお母さんたちのインタビューを3回に渡ってお届けする第2弾です。
病気がちなリリアン・アティエノさん
リリアンさんは2017年からPLASの事業に参加してくれている、2人の娘さんのお母さんです。
- SCOPE(スコープ)事業・・・カウンセリングを通して将来に対する考え方や、親子でのコミュニケーションの改善を図る
- FRESH(フレッシュ)事業・・・在来種野菜と樹木を組み合わせた農業を行える環境をつくる活動生計向上のプロジェクト
上記2プロジェクトに参加してくれました。
49歳のリリアンさんは、病気で体調を崩すことが多く、2人の娘さんが家事をしながら暮らしています。最近では畑を耕す十分な体力もなくなってきています。
心労で体重も減った・・・
リリアンさんは薪を販売したり、野菜を育てて生計を立ててきました。病気がちであったため、新型コロナウイルスが流行し始めてからは毎日がとても不安だったそうです。
ロックダウンで経済も落ち込み、収入も減りました。そんな中で咳が出たり、新型コロナウイルスに感染したかと思われるような症状が出たため、病院に行きました。
検査の結果、感染はしていませんでしたが、病院に行くこと自体が他の人から感染しそうでとても恐く、ストレスも重なり、体重も減ってしまいました。
1年遅れの学校生活
娘のセルビンさん(現在高校1年生)は、母親を支えながら、学校に通い、無事に小学校を卒業したところで、新型コロナウイルス拡大の影響で学校が閉鎖となり、1年遅れで高校生活を送っています。
母親の病気をとても気にかけていて、高校の学費の支払いが出来ていないことをとても不安に思っていると話してくれました。
食糧支援が希望になった
リリアンさん
「ロックダウン中、食べる物もなく、体調もすぐれない中で精神的にも不安定でしたが、その中で食糧支援が4月と8月に届き、生活に希望を感じるようになり、食糧支援は私の家族を救いました。」
感染拡大は終焉したように感じているそうですが、だからと言って生活が改善したわけではなく、今も生活が苦しい状態です。体調も悪いためまだ不安な日々は続くだろうとも語ってくれました。
引き続きPLASは、ケニア、ウガンダに現地の声に寄り添いながら支援を届けてまいります。応援の程、どうぞよろしくお願いいたします。
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