ウガンダで実施している「カフェ事業」は、HIV陽性のシングルマザーたちがカフェビジネスをスタートできるよう初期投資や研修、カフェを開店した後のフォローアップを届けています。
先日の記事では、ベーカリー研修の様子を、日本でも作れるレシピと2本立てでご紹介しました。
▼先日の記事はこちら
【日本でもウガンダの味を!しっとり素朴な味:クイーンケーキ(マフィン)レシピ】
今回は、初日に行われた座学研修の様子について前編・後編にわけてお届けしていきます。
期待に目を輝かせる参加者たち
午前8時頃からシングルマザー達が次々と会場に集まってきました。きらきらした目をして、お互いに元気よく挨拶をし、研修が始まる前から会場はとても良い雰囲気に包まれています。
今ではカフェ経営者としてしっかり切り盛りしている第1期~3期のシングルマザー達ですが、初めて研修に来た日は自信がなさそうな印象がありました。
しかし今回は、事前に先輩ママ達のカフェを訪問したからでしょうか、ジャケットやワイシャツ姿、一切汚れのないドレスを着て集まっていて、既にプロフェッショナルとしての自覚と、この研修への意気込みが伝わってきます。
先輩ママ達のカフェ訪問のレポートはこちらから
研修スタート
朝、8時15分、時間通りに研修が始まりました。
始めに行われたのは「2つのホント、1つのウソ」というアイスブレイク。自己紹介として自分の特徴を3つ挙げるのですが、そのうち1つはウソを混ぜるというものです。
これには会場も大盛り上がり!大きな笑い声が何度も起こっていました。
今回から導入したアイスブレイクでしたが、大成功だったようです。
次に今回の研修を有意義なものにするための、「役割分担」と「行動規範」を決めました。
帳簿の授業は大苦戦
アイスブレイクや、ロールプレイングではそれはもう生き生きと動き、楽しそうに発言し、大笑いしていたシングルマザー達でしたが、「資産」「貯蓄」「帳簿」の話になった途端、それまでも盛り上がりはどこへやら、一気に会場は静まりかえり、無表情になってしまいました。
帳簿作成の例題をみながら、同じように帳簿につけていく作業には特に大苦戦。スケジュールでは45分の予定でしたが、参加者が「支出」「収入」などの振り分けを理解し、出来るようになるまで2時間以上かかりました。
最初はわからなさすぎて、朝のやる気と集中力が途切れてしまっていたシングルマザー達でしたが、例題をこなしだんだんわかってくるようになると、楽しくなってきたようで明るい表情も戻って来ました。
約9時間にわたる長い研修となりましたが、カフェ事業コーディネーターのエバリンとユダヤのファシリテーションがとても上手く、交替で話したり盛り上げたりと常に会場の雰囲気に気を配ってくれていました。
帳簿作成の項目に予想以上に時間はかかってしまいましたが、エバリンが必要に応じてスケジュールの長短の調整を常に行っていたので、スケジュール通りにすべての研修内容を終え、シングルマザー達もしっかり講義の内容を理解出来るまでになりました。
そんな2人の活躍についてはこちらの記事でもご紹介しています。
後編では、シングルマザー達が2年後にどういうカフェを開いていたいか「目標の姿」の発表と、シングルマザー達と一緒に研修に参加していた「子どもたち」の頑張りをご紹介します。お楽しみに!
こうした活動が出来るのは日本の皆様の温かい支援のおかげです。
継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをご検討いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。