ジンジャ県カユンガで実施しているSHINE事業。HIV陽性の受益者たちが在来野菜を自分たちで育て食べ、栄養を摂るとともに、余剰分を売って生計向上を目指す事業です。
今回は現在出張中の藤原より、SHINE事業での栄養研修の様子をお伝えします。
ウガンダ、カユンガ地方の食事事情は?
カユンガ地方のお母さんたちが作ってくれるごはんは炭水化物(細長い米やポショ※)が多く、大さじ3-4杯ほどのおかずを一品添えて食べるスタイルが大半。栄養バランスがとれているとはいえません。
※ポショ:とうもろこしの粉を練ってつくった主食。ウガンダやケニアでよく食べられています。
パートナー団体カユンガのリーダー、ジョイのおうちのパトリックくん。とってもキュートな笑顔です♡
奥に見えている黒いタンクはPLASがSHINEプロジェクトのために設置した水タンクです。
生活用水や農業用水に使われています。
子どもも一緒に研修に来ます。アイシャさんと2歳のアシュマットちゃん。
栄養についてのお話
研修では、そもそも栄養とは何か、また炭水化物やタンパク質、ビタミンを上手に摂ることのできる食事内容(312弁当法※)について復習し、実際に自分たちで1週間のお昼の献立を作ってみました。
※312弁当法:主食・主菜・副菜を3:1:2とする食事づくり方
まず、お腹に入ったご飯は消化されて全身へ栄養を届けること、特定の栄養素の役割、例えば炭水化物は身体のエネルギーになる食べもので、タンパク質は身体を作る食べものであること、食べたら運動もすること、水をきちんと飲むこと、などがヘルスオフィサーから話されました。
カユンガの方々は水分も取らないことが多く、朝お茶(ものすごく甘い)を大きなコップに一杯飲んだ後は、私が帰る午後4時まで一回も水を飲んでなかったりすることも珍しくありません。
脱水の人の尿は黄色みが強いという話もヘルスオフィサーからありましたが、窓のない暗いボットントイレがほとんどなので尿の色を視認できるとは限りません。
ヘルスオフィサーの講義を真剣に聴きます。
さぁ献立を作ってみよう!
自分たちで1週間の献立を作ってみるエクササイズは大盛り上がり。
「魚!魚!ぜったい魚にしましょう!」「週末はいいものを食べなきゃ!笑 チキンを入れる!(鶏は高級品。垂涎の的です)」など、きちんとこれまで学んだ312弁当法などを取り入れながら理想の献立を作っていました。
土日は平日と比べ豪華な食事内容にするグループが多く、ウガンダの食文化も垣間見える貴重な機会となりました。
1週間の献立を考えます。冗談もまじえた楽しい雰囲気でした!
ヘルスオフィサーからは、これを机上の空論とせずにぜひ実際に家でも取り入れよう!と激励がありました。実際にはチキンなどは高くて手が出ないことの方が多くなってしまうでしょうが、理想の献立を作成したことがモチベーションになり、目標となってくれれば良いなと感じました。
栄養バランスの取れた献立の作成はばっちりになったので、ぜひ献立を実践して標高1200mでの農業をぐいぐいこなせる身体になっていってくれることを期待します!
今後2週間でSHINEメンバーは私と共に追加の1日栄養研修、2日農業研修を受けます!盛り沢山ですがメンバーも私もワクワクしています。
こうした活動が出来るのは日本の皆様の温かい支援のおかげです。
継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをご検討いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。