ウガンダのジンジャ県で実施しているSHINE事業。
HIV陽性の受益者たちが自分たちで在来野菜を育て、栄養を摂るとともに、余剰分を売って生計向上を目指す事業です。
今回は現在出張中の藤原より、SHINE事業で出会った2人のお母さんのお話と事業が目指す未来についてお届けします。
事業に参加する2人のお母さん
こちらの写真は、1月から始動し始めたSHINE3(SHINE事業3期目)のベースラインインタビューを受けているお母さんの様子です。
1月から始動したとはいえ、まだ本格的な活動は始まっておらず、今日がほぼ初めてのSHINE3への参加でした。
くたびれている上に緊張して、もうどうしていいかわからない、もはや少々なげやりな雰囲気でインタビューを受けています。
かたや次の写真は、2020年からSHINE2(SHINE事業2期目)に参加しているマルグレットさんとそのご家族です。
マルグレットさんは「来てくれて本当にありがとう。私たちとても変わった、とても変わったのよ」と手をとって話してくれました。
しかし、昨年の夏に入職し、2年前の彼女を知らない私は、この声を聞いた時点では「そうか、それはよかった!」と思うだけでした。
また、「とても変わったそうです」とPLASサポーターの方々にもお伝えしないとな、と。
ただ、SHINE3へ参加する新しい受益者たちと交流して、彼らの雰囲気や表情を見た時、このくたびれて 少し投げやりになっているお顔が、本人だけでなくご家族まで満面の笑みを浮かべられるようになったのだとすれば、それは本当に「とても変わった」と言えるのだろうと感じたのです。
PLASが届ける支援と未来
PLASは受益者に対して、全てのサポートはしません。
農業技術向上・生計向上のためのこのSHINE事業も、農地を借りるお金は1年目しか出ません。2年目以降は自分たちで野菜を売ったお金を貯金して、種も農地も得ていってもらいます。
それは時として、現地で期待されている支援の形とは違うものです。
「教育費が必要なの。今、お金でくれないの?」
「缶のミルクが飲みたいんだけど持ってきてくれなかったの?」
期待されている「支援」は、目に見える、言ってしまえばその場限りの支援であることが多いのです。ただ、それでは使ってしまえば終わり、そして明日からまたどうしていいかわからない日々の繰り返しです。
マルグレットさんのこの笑顔は、彼女が「もう自分たちでやっていける」という自信を持ち、先が見え出したからこその笑顔であろうと思います。
SHINE3メンバーも、2年後にはこの笑顔になっていることを目指して、活動していきます。
PLASの活動はみなさまのご支援あってのものです。
マルグレットさんのspokespersonとして、みなさまに心からの感謝を!
こうした活動が出来るのは日本の皆様の温かい支援のおかげです。
継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをご検討いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。