世代を超えて連鎖する貧困からの脱却を目指し、PLASが2021年に新たに立ち上げたSMILE事業。この事業はウガンダで行われており、【農業研修】【治療環境を良くするためのアドヒアランス向上研修】【カウンセリング】【グループ貯蓄】の4方面から支援を届けていきます。
前回の記事では、SMILE事業の一環として今年の2月に行われたファイナンシャル研修の様子をお伝えいたしました。
今回は、ファイナンシャル研修で得た知識を基に貯蓄したお金を使って始めたグループ養豚についてお伝えいたします。
グループ貯蓄を養豚に
セミュング村では、もともとSMILE事業参加者のクリスティーンが養豚を行っていました。しかし今回、グループ貯蓄を利用して、セミュング村の他の参加者も加わり、グループで養豚を始めました。
2021年3月にクリスティーンの豚舎の横に豚舎を建設し始め、2021年7月に雄と雌一頭ずつを獲得し、現在は12頭の成豚と18頭の子豚がいます。
(写真:豚舎。左の木造の豚舎はクリスティーンのもの、レンガとセメントがグループで建設しているもの。)
(写真:かなりしっかりしたつくりになっています。)
豚舎建設は受益者のひとりであるキジトが行っており、子豚は大きくなるとすぐ離さないとケンカを始めるので、豚舎はまだこつこつ拡張されています。
(写真:キジトと今も彼が製作中の豚舎部分。)
育った成豚は、一頭だいたい500,000シル(現在のレートで約17,700円程)で売れるため生計向上に寄与します。
(写真:子豚が18頭。洋種と地元種のハイブリッド。)
将来的には、「フルーツ農家を作り、将来の収入に困らないようにする。」「薬を買うお金を持っていたい。」「何かあったとき(教育費、両親を失う、病気)のためにお金を貯めたい。」など様々な目標を口にしていた参加者たち。
その目標に一歩でも近づけるように、そして、これからもシングルマザーと子どもたちが未来に向けて前向きに歩んでいけるよう、活動をつづけていきます。
こうした活動が出来るのは日本の皆様の温かい支援のおかげです。
継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをご検討いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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