ウガンダで実施している「カフェ事業」は、HIV陽性のシングルマザーたちがカフェビジネスをスタートできるよう初期投資や研修、カフェを開店した後のフォローアップを届けています。
現在、CAFE事業4期では4つの村から11人のHIV陽性のシングルマザーたちが参加しています。
今回のレポートでは、2022年9月に実施した料理自慢大会の様子をお届けします!
意気込み十分!いよいよスタートです
2022年9月10日。これまでの研修やカフェ運営の集大成として、料理自慢大会を実施しました。
それぞれ4つの村のカフェ4店舗が、衛生・味・見た目・量・会計などカフェ・ビジネスに必要な要素をどれだけ満たしながらプレゼンできるかという大会です。4期生から3店舗、3期生から1店舗が参加しました。
開催の朝、一番遠い村のマクルビタ店舗のチームが朝8時前に会場に到着。やる気満々な意気込みが伝わってきます。
聞いてみると、みなさん朝6時に起きてボダボダ(バイクタクシー)で来たとのこと。みんなで会場の椅子をセットするなどの準備をしました。
(写真)開始前。ずらりと作ってきた料理が並ぶ。
採点基準は多岐にわたります。
1)時間とおりであるか
2)成分
3)おいしさ
4)創造性
5)清潔さ
6)見た目・品質
7)服装
8)会計記録
(写真)開会式の様子。緊張した面持ちです。
料理にかけるこだわりと学び合い
各チームの得意料理や予算などを加味して、4店舗が様々なメニューを作ります。
マトケやサラダ、肉スープ、おにぎり(!)、キャッサバフライ、チャパティ、ミルクティー、ピラウ、アイリッシュポテト、チキン、フルーツなどなど。たくさんのお料理が机に並びました。
(写真)料理のお披露目とプレゼンテーションをしているところ
それぞれがプライドを持って自慢の料理に腕を振るいました。
マトケを作ったチームは、火をおこすところから調理開始し、芯まで柔らかく蒸すために早めに会場入り。レシピに香味野菜を多く使って工夫するチームもありました。
(写真)丸ごとのポテトフライ、鶏を揚げたもの、ナカティ、ピラウ。じゃがいもはゆでる段階で玉ねぎも一緒にゆで、さわやかなにおいを付けるというこだわり
それぞれの料理にかけるプライドとこだわりがさまざまなところに見えてきます。
料理を出す際には、レシピをプレゼンテーションします。プレゼンを聞き合い、味見をし合い、学びを得ながら大盛り上がりとなりました。
(写真)みんなで試食
料理大会の結果、優勝したのはマクルビタ店舗のママたち。優勝賞品として、食器セットが贈られました。
左から、代表のムシシ、マクルビタチームのジャスティン、メアリー、プロッシー。
キャリアの第一歩を踏み出し、生活が変わった
カフェの4期生は、初期研修、路上の簡易店舗販売、実店舗での開業、追加研修実施のステップを踏み、現在11人のHIV陽性のシングルマザーたちがカフェビジネスオーナーとしてのキャリアの第一歩を踏み出しています。
カフェ開業によって一定の収入が確保され、生活必需品を購入でき、子どもが具合が悪くなった時に病院へ連れていけるようになった、子どもの学費を滞納せず払うことができるようになった、と成果が出てきました。少しずつママと子どもたちの生活が変わってきたのです。
12月のクリスマスシーズンはカフェ・ビジネスが売り上げが一番見込める季節。より一層の営業努力と収入増が期待されます。
こうした活動が出来るのは日本の皆様の温かい支援のおかげです。
継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをご検討いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。