PLASが手掛けるプロジェクトの1つであるBRIGHT(HIV陽性の若者の技術訓練支援を通した生計向上の事業)。
この事業は、HIV/エイズの影響が大きい地域に暮らすHIV陽性の若者が、自ら未来を切り拓くために必要なスキルを獲得することを目的としています。
ビジネススキルや各種技術スキルの獲得を支援するだけではなく、自己効力感や将来への期待感の向上を目指してプロジェクトを進めてきました。最終的にはプロジェクト参加者がスモールビジネスを立ち上げ、自立できるまで伴走支援を行います。
昨年からの技術研修を終え、ユースが店舗でサロンを運営しています。
今回はウガンダ、ブタンザ村のサロンでのBRIGHT事業のモニタリングについてご紹介します!
サロンで活躍する女性たちの生きる力
ブタンザ村にあるサロンでは、ジョイスとエンジェルが働いています。
サロンを始めるにあたってPLASで研修を提供したり初期投資を支援してきました。現在はすべての費用を自己資金で賄っています。
なんとか自立して運営を開始していますが、うまく行くことばかりではありません。
今週は雨季でお客さんが少なく、3人のみ。
「お客さんが来てくれなくても、生活費や子どもたちの教育費、店舗賃料や家賃など、支払いがあるため切羽詰まっています。」とジョイスが話します。
エンジェルは学校に通う子どもと二人暮らしをしています。BRIGHTのサロンでは、エンジェルのように若くして母親になり、家計を支えるために働く女性たちが多数活躍しています。
夢を追いかけるサロン
ジョイスとエンジェルは研修を通して、ヘアドレッシングの卓越した技術を身に着けました。
ジョイスがしている"リーフ"という髪型も、エンジェルが施したもの。間隔も均等で、編み残しがなく、左右対称の見事な出来栄えです。
「私はこのサロンが大好き!本当に気に入っているわ。私たちの夢は、マッサージ部門を増やしたり、ブレイズをたくさん仕入れたり、新しいスタッフを雇って、大きなサロンにすることよ。」と、ジョイスは語ります。
お店には、少しずつ貯めたブレイズが飾られ、入口には糸暖簾が掛かっていました。
こうした小さなサロンの成長を見ると、彼女たちが少しずつ夢に近づいていることを感じます。
ジョイスがカンパラに買い出しに行く来週は、イースターのお祭りシーズンでもあるので、またたくさんのお客さんが来ることでしょう!
ジョイスとエンジェルの挑戦は、まだ始まったばかりです。
みなさん、ここまでお読みくださりありがとうございます。
こうした活動が出来るのは日本の皆様の温かい支援のおかげです。
現在PLASでは、9月30日まで「みんなとつくる、アフリカの子どもの未来キャンペーン」を通じて、50名のマンスリーサポーターを募集しています。
継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをご検討いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。