これまでクラウドファンディングの開始と共に、ケニアでの新しい事業について、日本事務局職員の想い・事業地の現状・問題の根本・私たちの目指す未来についてお伝えしてきました。
今回は、現地コーディネーターのダンの事業にかける想いをご紹介します。
コーディネーターとして
はじめまして、私はこの事業のプロジェクト・コーディネーターのダニエル・セコ・アンバサと申します。
水泳が好きです。サッカーもします。
2022年4月の初期の事前調査の段階から関わってきています。
プロジェクト・コーディネーターは日々のこまごまとした活動の指示から、プロジェクト全体で正確かつ適格な戦略を講じること、またこの事業の目的の達成のために動く役割です。
また、事業評価として、事業終了後に実際にプロジェクトが早すぎる妊娠の問題にどこまでアプローチできたかを評価するまでが私の仕事です。
なぜ今「早すぎる妊娠事業」なのか
この事業はコミュニティに大きな変化をもたらします。
現在、ビタの多くの女の子たちが早すぎる妊娠のために学校を退学しているのが現状です。
大きな理由の1つ目は、子ども・若者が性と生殖に関する正確な情報を持っていないこと。
ケニア統計庁によると、ホマベイはケニア全土の中で2番目に高い10代の妊娠率であることが発表されました。性と生殖に関する正確な情報を伝えることで、妊娠するつもりのなかった子ども・若者にリーチすることができます。
2つ目の理由として、避妊具へのアクセスが難しいことがあげられます。
さらに、保護者の多くもまた、自身が知らなかったり、伝えづらいからと、子どもたちに正確な情報を伝えることができていません。
早すぎる妊娠によって退学以外に何が起きるかもお伝えしておかなくてはいけません。
早すぎる妊娠をした子どもたちへの差別が起こってしまうのは大変悲しいことですが、大抵の場合、起こってしまいます。
妊娠すると、子どもや若者、その家族は村でどのようにうわさをされるかをとても恐れます。例えば他の保護者がその子ども・若者と自分の子どもたちを遊ばせなかったり、関わらせない。
そうしてどんどん村の中で孤立していきます。
学校でも先生たちは他の子どもとは区別してその子を扱い、「のけ者」とされることもあります。
「早すぎる妊娠」をすると、コミュニティにはふさわしくない者、として扱われてしまうのです。
こういったことから、中には中絶をする子ども・若者もいます。
しかし、彼らがする大抵の中絶は正式な医療機関で実施するものではない危険なもので、死亡につながることも少なくありません。
事業によってもたらされる変化
新しいプロジェクトによって、ビタの子ども・若者に、平等で、かつ正確な性と生殖の情報を届けることができることが期待されます。
避妊の道筋も子ども・若者にとって明確になるように。
また、地方自治体へのアドボカシーを実施できれば、事業終了後の持続可能性が高まると考えています。
日本のみなさんへ
現在、ホマベイはケニア47郡で2番目に高い10代の妊娠率があります。
いただくご支援は、どんなに小さい支援でも(もちろん大きな支援でも!)大きさは関係なく、この「早すぎる妊娠」に影響する子ども・若者を助けることができます。
どうぞご支援、よろしくお願いします。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
8月30日まで、ケニアの女の子の未来をつくるためのクラウドファンディングに挑戦しています。
ぜひ、温かいご支援と応援のほどよろしくお願いいたします。