代表メッセージ

エイズ孤児との出会い

「一生に一度はアフリカに行ってみたい。」
いつしかそんな思いを持つようになりました。

ボランティアとしてケニアの地を初めて踏んだのは、2005年春の大学院生時代にローカルNGOの活動にボランティアとして参加をしました。
その活動の中で、HIV/エイズや貧困、医療や教育が行きとどかない現状に、大きなショックを受けました。

しかし、私の心に印象的に残ったのは、意外なものでした。

それは「暗いアフリカの側面ではなく、地域をなんとか変えようと奔走するアフリカの人々。
そして、過酷な環境の中でも屈託のない笑顔を見せる子どもたちの姿でした。」

 

できることからはじめよう

アフリカの人々に魅せられて、同年の8月、再び私はケニアを訪れました。

子どもたちの現状を知りたいと訪問した孤児院には、ベッドにずらりと並んだ赤ちゃんたちが待っていました。
その子どもたちの多くは、エイズによって親を亡くした、エイズ孤児だったのです。

「まずは自分にできることから始めよう。」
そう心に決めて帰国をしました。

仲間と共にPLASを設立

 

帰国から3ヵ月後、同じような思いを持った同世代の若者と出会いました。
そして2005年12月、日本で初めてのエイズ孤児支援に特化した団体として、エイズ孤児支援NGO・PLASを設立しました。

エイズ孤児の問題は深刻であるにもかかわらず、これまでなかなか目を向けられてきませんでした。
HIV/エイズは大人の問題、感染者や患者をどうケアするのかという問題とされていたのです。
その先にあるエイズ孤児にはなかなかスポットが当たることがありませんでした。

アフリカの人々と共にエイズ孤児と取り残された子どもたちの未来を拓く

「勉強をしたい!」「将来は学校の先生になりたい!」と夢を語る、多くのエイズ孤児に出会いました。

差別され、教育を受けられず毎日水汲みに行き、食事も残り物、引き取り先さえないという彼らの厳しい現実を目の当たりにしてきました。

どうすれば彼らの夢や可能性を開花できるのだろうか。

私たちはそのヒントを地域の中に見つけました。
地域にエイズへの偏見が根強い一方、「エイズ孤児に教育を」「エイズ孤児が笑顔でいられる地域を作りたい」という思いを持った住民たちがいたのです。

PLASは、彼らと手を取り合い、エイズ孤児ために邁進します。
また2020年よりHIV/エイズを巡る状況は改善がみられたため、エイズ孤児だけではなく、アフリカの取り残された子どもたちへの支援も届けています。

どうぞ皆様のお力添えをよろしくお願いいたします。

代表メッセージをきく

第8回コモンズ投信社会起業家フォーラムより